便所飯。

目覚ましと、携帯のアラームと
タイマーセットしてある大音量のテレビに誰も気づかず
私が目覚めたのが、娘の登校時間の１０分前


ひょえーっ　おーい起きろぉ～
家出るまで、あと１０分しかないでぇ～


慌てて娘をたたき起こすと


んー・・・、ほぉい
起きますたぁ～


意味不明の言葉をつぶやきながら
ひょっこりひょっこり洗面所に向かう娘。

とにかく朝ご飯っ。あさだよ～あさごは～ん♪
茶碗に軽くご飯を盛って、昨晩作っておいたカレーをかけチン。
食べていけない場合を想定して
小さいおにぎりを一つ作っておき、ラップでくるむ
水筒にお茶を詰める。
その間、娘は


なぁー、今日、下なに履いていこうかぁ。
寒そうやから、上、なんか羽織ったほうがええかなぁ～


って
あと５分で出なあかんのに、まだパジャマ　
頭もスーパーサイヤ人やしっ


何でもええから、早よ着替えやっ
ご飯、ちゃぶ台に置いとくでっ
とにかく、ちょっとでもええから食べて行きっ
時間ないから、口にほおばってもぐもぐしながら服着ぃよっ


無茶なことを言う母を尻目に
や～っと寝ぐせ直して、のんきに着替えて
一口、二口食べ始めたところでタイムリミット


あ、もう時間やぁ。
行ってくるわー。


靴を履く娘の上着ポケットに、すかさずおにぎりを突っ込む。
右のポッケだけがおにぎりの重さでダラリと下がり
えーっ、カッコわるぅ～　と、ぼやく娘。


絶対すぐにお腹すくからっ
何とかして後で食べっ


ほえーい、じゃあ行くわぁ～


何とか無事送り出せた。。。ホッ




そして夕方。
帰宅した娘の第一声。


おかーさん、今日のおにぎり、助かったわー。
２時間目で、急にお腹がグオーッて鳴りだしてさぁ
慌てて、トイレに駆け込んで食べたわー


えっっっ
トイレ　トイレで食べたん


あれさぁ、栗ごはんや、ラッキーって思って食べたら
何かムニッて。
あの黄色いの、さつまいもご飯やったんやなー。
あれはあれで美味しいよなー


本人は全く意に介していないようやけども～
そっか。。。
そうよね。。。
集団登校(それも班長)だから
行きしに食べながら行ける訳じゃないし
こっそり食べようと思ったら・・・
駆け込むしか、なくなるわな・・・


ごっごっごめんなさい
今日、私は娘に便所飯をさせてしまいましたっ
深くふかーく、反省いたします　心の叫び・・・


と、思いながらも、じゃあ学校のどこでなら
食べられるか・・・なんて考えてしまった。。。
早起きして家で食べてけって話だぁね。。。