意外なほど短い梅雨で、からりと晴れた熱い夏の到来かと思っていたら、天気予報では梅雨の再来のような等圧線が報じられ、我が国で有り得る筈がない銃撃による安部元総理の急逝、長引くウクライナでの戦争、コロナ感染症の再々蔓延、そして、跳ね返ってくるであろうそれらの災禍に対する危惧
重苦しく、暑苦しい雰囲気が蔓延しているまま日が過ぎていきます
何か明るさに向かえる事がないかと、頼まれるわけではないけれど、暑苦しい世相に抗ってみたいと思っています
日台友好議員連盟・遠藤会長と日台文化芸術交流協会・蔡会長の旗振りで、台湾と和歌山市の小学生の絵画作品展が7月17日まで催されています
一堂に展示された作品はどれも「へぇ~小学生が描いたんか」と感心させられる力作が揃っています
過日(7/13)、日本・台湾学校美術作品合同展のテープカットが行われました
同じ小学生の絵画でも、日本と台湾では描き方が随分違うところが見所かなぁと、見とれています
開会3日目、会場を覗くと連日100人を超える方々が鑑賞されているとのこと
令和4年6月5日有吉佐和子記念館が和歌山市駅間近にオープンしました
そのことを知らず日にちが経ち、どんな風に移築、再現されたのか興味津々な思いでいたところ、有吉玉青さんからお声掛かりがありましたと市文化振興課長から話があり、大阪芸術大学教授・有吉玉青さんとの日程調整を計ってもらって有吉記念館を見学いたしました
4年前に東京・高円寺の有吉氏邸を訪れた際に、案内を請うた有吉佐和子氏の長女玉青さんとご一緒出来るなんて望外の喜びであります
有吉佐和子氏の書斎、今でも多くの方々に読まれている「紀の川、華岡青洲の妻・・」など、名作がこの部屋で執筆されました
最近では、著作「非色」が大変な評判を呼んでいるそうで、拝読するにつけ、不条理な現実にあって決断せざるを得ない女性の情念の描写に、逃れようもなく肯く思いをしましたが、佐和子氏33歳の作品ということですから、今更ながら凄い作家だと思わずにはいられません
玉青さんの発案によって、机の上には有吉佐和子氏の特製原稿用紙が展示されています
そして机の鍵穴のところは玉青さんのスマイルシールが貼られたままです
玉青さん曰く「勉強机でもありました」と・・いいですね~
隣の和室では狩野派を継承される日本画家夫妻が見学中で、有田出身の奥様から、床に置かれた佐和子氏所蔵の陶器が、和歌山の作陶家による作品であるとご教示して頂きました
むー、和歌山に由来する大作を描くということは・・ここまで調べる、こだわるという事なのか 解ってないなぁと自省しきりです
それにしても、出会いとは奇遇なり、です
令和4年7月17日紀三井寺若宮八幡社の夏大祭が執り行われました
米や野菜の豊作を祈願する農業地域のお祭りです
3年ぶりに列席させてもらいましたが、再びコロナ感染症が蔓延し出したので直会は取り止めとなりました 残念
身の回りでは平穏な出来事をつつがなく過ごしていることで、少しは非情で悲惨な世の中の情勢に抗えているのかなぁ
和歌山市議会議員 北野 均