夢を与える ～強くなるために224～

芥川賞作家 綿矢りささんの小説「夢を与える」は
芸能界を扱ったものですが
スポーツ界にも当てはまる部分があります


スポーツ選手がよく口にする言葉に
「見てくれる人
応援してくれる方々
夢を与えられる
勇気を与えられる試合をします」
というのがあります


とてもすてきな言葉ですが
実はものすごい言葉です

試合を見に来る人たちは
チケットを買ったり交通費をかけて
見に来ます


ところで
八百屋さんがお客さんに
「リンゴを与える」
って言ったり

ラーメン屋さんがお客さんに
「ラーメンを与える」
なんて言うことがあるでしょうか


思い出を作る旅行ガイドさんも
「思い出を与える」
なんて言いませんし

夢の王国のスーパースター
世界中で愛されるネズミさんでさえ
「夢を与える」
なんて言いません



かといってbonnyは
「夢を与える」
というフレーズを使ってはいけない
なんて言うつもりはありません

ただ
「自分なりに」頑張った
というだけの選手には
とても使いこなせない言葉です

「自分なりに頑張る」
なんて
それこそ誰にだってできることなんですから

誰にでもできることをしたくらいで
威張ることは出来ませんし

「夢を与える」
ことなんてゼッタイにできません

(bonnyが絶対って言葉を使うの
ジツは珍しいかも)


それでも っていうか
だからこそ
トップを狙う選手たちには
「夢を与える」
という言葉に畏れを感じた上で
普通の人にはできない
「見る人に夢を与えられる」
そういう試合をしてほしいと願います


明日から始まる
全日本総合は(明日は予選抽選だけですが…)
高校生も大学生も社会人も参加する
正真正銘日本一のバドミントン選手を決める大会です


大勢の人が見に来ます
そういう方たちに
「自分なりのいい試合」
なんていうありふれた試合を見せてはいけません

誰にも真似できない
見る人に夢を与えられることを
全ての選手
全ての試合に期待します

選手のみなさん
よろしくお願いしますね


bonnyのブログを読んで下さる皆さんも
試合がある代々木第二体育館に足を運んでいただいたり
（試合は明後日からあります）
日曜日のテレビ放送を見て下さい

よろしくお願いします

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
陣内貴美子が見たYOJ'09
～決勝が似合う2人～



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