2019-A 土日コース
1月18日の講義は『経絡操縦法(1)』です。
経絡基礎に引き続き、講師は鍼灸師でもある、田澤政博先生です!
今回の講義、募穴の組み合わせを使った調整法は均整法独特のものであります
体型調整に組み合わせたり、背中の兪穴と組み合わせたりもしますが、今回は子午流注の組み合わせを使って調整します
子午流注は前回の講義、経絡基礎でその概念を教わりましたね
募穴は、よく間違えてしまうことがあるんですが、墓穴を掘るの墓穴ではありません
募穴は臓腑の気が募(あつまる)場所です
古典的には陽病=急性の症状の際に使うそうです。
背中にある兪穴は陰病=慢性の症状の際に使うそうです
背中の脊柱から前面に向かう神経は、背面の神経にくらべ3倍太いそうで、そう考えるとさもありなんですね
子午流注の組み合わせ。
- 胆─心
- 肝─小腸
- 肺─膀胱
- 大腸─腎
- 胃─心包
- 脾─三焦
色々覚え方があるようですが、私は朝起きた時と、晩の寝る前に正座をし「たんしんかんしょうはいぼうだいじんいしんぽうひさんしょう」と、ひたすら念仏のように唱えて覚えました
脈のみかたも教わりましたね。ここでは割愛。
募穴は腹部の調整になりますので、優しく、ゆっくり深くもっていき、ゆっくり離して下さい。
実技では募穴を子午流注で組み合わせて調整しました。
□ 巨闕─日月
巨闕=心で日月=胆で子午流注でいうと『心経』と『胆経』の組み合わせですね。
巨闕と日月を結んだ三角形のバランスをとると、循環がよくなるということでした。
□ 期門─関元
期門=肝で関元=小腸で子午流注でいうと『肝経』と『小腸経』の組み合わせですね。
食欲がなくて疲れやすい時など使いましょう。
□ 中府─中極
中府=肺で中極=膀胱で子午流注でいうと『肺経』と『膀胱経』の組み合わせですね。
風邪のひき始めや乾燥期に使うとよさげです。
□ 章門─石門
章門=脾で石門=三焦で子午流注でいうと『脾経』と『三焦経』の組み合わせですね。
精力減退、子宮後屈など。
□ 膻中─中脘
膻中=心包で中脘=胃で子午流注でいうと『心包経』と『胃経』の組み合わせですね。
頭痛、胃痛のときにゆるやかに使いましょう。
□ 京門─天枢
京門=腎で天枢=大腸で子午流注でいうと『腎経』と『大腸経』の組み合わせですね。
腎臓や大腸に痛みがあるときに使いましょう。
この日は、あまり写真を撮っていませんでしたね
2019-A助講師 光田