講師はアピア均整院代表の松岡博子先生です🙂
小児・老人操縦法は、その名前の通り小さなお子さんやお年寄りに対する施術法です。
前半となる今回は、小児操縦法について学んでいきます
大人の身体は各器官が完成し、それぞれが連絡、協調しあって生命を営んでいます。
そのために故障が他の器官に影響を及ぼしたりもし、操法も全体的な器官の連絡やバランスを取るように設計されています。
それに対して、小児の身体はまだ未完成で、各器官はまだ上手く連絡を取っていません。
そのため、問題が起きている器官を狙ったアプローチが必要となってきます
各器官が連絡しないとはいいましたが、運動系としては各部に影響が出てきます。
各操法の観察、調整ポイントは運動系を介しているものだと思ってくださいね
いくつか紹介をします
耳
耳の問題は中耳炎や耳鳴りなど色々ありますが、症状にとらわれず一緒のものて扱います。
観察、調整ポイントは3つ。
・乳様突起
・腋窩
問題のある方の腋窩に硬結が出来ています。
経穴の会宗に過敏が出ますので、そこを観察しても良いですね
腕を耳の角度にして、会宗を引き延ばしながら腋窩の硬結をつくように調整します。
・アキレス腱
照海を圧定しながらアキレス腱を引き延ばすようにします。
この調整では反射を用いないので、そーっと離すのがポイントです
小児操縦法での紹介にはなりましたが、この三点は大人の耳の問題でも用いますので覚えておきましょう
鼻鼻の問題もありますが、やはり一緒にして扱います。
・鼻姿
問題のある側の鼻の穴が小さいか、細長い感じになっています。
・大腿二頭筋
張力が欠如し、踵をお尻に叩きつけるような運動がやりづらくなっています。
・短母趾屈筋
母趾側の中足骨に向けて押すと、硬く痛くなっています。
大腿二頭筋に張力が出ると、鼻の穴が大きくなり、短母趾屈筋の圧痛が取れてきます。
鼻自体の問題は変化に調整後数時間かかる場合もあるので、調整が上手くいったかはこれを指標にすると良いでしょう
舌炎
異常な量のヨダレが出る場合です。
多少は出るのが正常です。
こちらは脾臓の問題になるので、先ほどとは逆の左下の肋骨に可動性をつけます。
胃炎
大腿筋膜張筋が硬く、圧痛があります。
挟み込んで直接揺さぶったり…
このように股関節を抑え下肢を運動させると肋骨側面が緩むので、胃にかかわらずやり方をマスターしておくと良いですよ
夜尿症
小児の悩みの中で、夜尿症は結構多く見られます。
が、その原因は様々です。
仙骨の可動性が欠けているもの、脳性のもの、精神性のものなど…。
その他、色々な操法を学びました。
が、1つ言えるのはお子さんは大人しく寝転がって調整を受けてくれるとは限らないということです。
注意を引きつけるような話術であったり、保護者の協力を仰ぐなどの工夫ができると効果的に調整できるでしょう
30Aクラス助講師 稗島昇平
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