『脊髄反射的療法』に関わる著作権者を捜しています。
一般社団法人身体均整師会(以下、当会)では当会の出自に関わる、ひいては日本の手技療法史を明らかにする情報の整理を進めております。
当会の前身である身体均整協会は愛媛県松山市において1951年10月10日に設立されました。
療術の法制化運動が展開されている最中のことです。
当時、純粋な身体操作に精神性が加味され玉石混交となってしまっていることが手技療法を法制化する上で争点となっていました。
そこで当時すでに林立していた各種の手技療法からフィジカルな操作のみを抽出しようと、法制化運動の渦中にあった亀井進によって研究開発された成果が身体均整法として結実します。
その際、参考にした原典のひとつに今回とりあげている兒玉林平著『脊髄反射的療法』があります。
この書籍はアメリカの医師、アルバート・エブラム氏が著した『スポンディロセラピー』の翻訳に兒玉自身が加筆した著作です。
これによってスポンディロセラピーは日本に輸入され、カイロプラクティックやオステオパシーと並ぶ三大北米手技として身体均整法のみならず指圧や整体など、その後の日本の手技療法に大きく影響を与えました。
しかし残念ながらこの書籍は入手困難なまま、内容は各手技療法に吸収され、失われた療法として現在に至ります。
このように『脊髄反射的療法』の日本療術史上における意義は大なるものがあり、現代語訳は価値のあることだと考えております。
このたび、下記書籍の著作者または著作権継承者の消息が不明でありますことから、ご本人またはご家族、関係者の皆様に情報提供をお願いするものです。
趣旨をご理解の上、関係各位には、下記出版についてご承諾下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
1.刊行図書:『現代語訳・脊髄反射的療法(仮)』一般社団法人身体均整師会出版部発行(本年12月末刊行予定)
2.再録予定文献:兒玉林平著『脊髄反射的療法(1917)』
3.不明な執筆著者:兒玉林平氏
4.部数など:100部ほどを予定。
5.電子公開:未定。
「脊髄反射療法」
著 兒玉林平
出版 脊髄反射学研究所 大正6年
原資料(日本全国書誌番号)
43004931
兒玉林平について
生没年不詳。日本の医師。
著書として『看護学(1908)』、『近世産婆学(1908)』、『脊髄反射的療法(1917)』がある。
1917年当時、駿河台、御茶ノ水橋畔に脊髄反射学研究所(兒玉病院)を開設していた。
文責、小柳弐魄
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