解剖生理学(7)、伊藤 樹史先生
よろしくお願い致します
理解しにくい痛みの名称は、歴史とともに移り変わっています
反射性交感神経性ジストロフィー…CRPS typeI
(おもに外傷から発生した痛み)
カウザルギー…CRPS typeII
(末梢神経の損傷などから発生した痛み)
➡︎今では神経因性疼痛、神経障害性疼痛と呼ばれており、これらはアロディニアが特徴的です。
アロディニア…痛み刺激でなくとも痛む、異痛。過敏痛。
最近では、慢性(疼)痛がテレビで取りあげられたりもしましたね
では、均整師は痛みにどんなアプローチができるのか??
今日は、いよいよデルマトームのスライドをみていきましょう
脊髄神経の最終分布は皮枝となります。
触ってデルマトーム上に反応をみることができれば、手応えが感じられれば良いとのこと
後枝(背中側)を刺激すると、前枝にも影響がはいりますから、均整師として背中側の状態を良くして差し上げることの重要性が理解できます
発生学的にみてみると、腕の領域は首の神経から成り立っていることがわかります
腕の不調を訴える方への頚椎の調整をするべきかどうかは、デルマトームと照らし合わせれば一目瞭然です
1900年代からデルマトームの歴史をみていきましたが、様々なタイプのものがありました
ただ、ツボとのズレがあるものばかり…
伊藤先生のデルマトームはツボとのズレがありませんので、全身のバランスをとるために様々な手技を用いる均整師にとって、大変貴重な資料となります
後半もどんどんデルマトームです
先生がデルマトームを完成させるきっかけとなった、帯状疱疹のスライドを何枚もみていきます
もの凄い枚数です。。。
そして後枝の皮枝が下方にズレているということも、目の当たりにしました
ここまでたくさんのスライドをみられる機会はあまりないかと思います
もう一度書きますが、
脊髄神経の最終分布は皮枝となります。
神経叢の絡みも関係なく、デルマトームが重なったり、重複することはないとのことです
施術後や古傷の痛みも、傷があるから痛むのは当たり前だとは思わず、皮膚上にどこまで痛みが出現しているのかをシッカリ観察していきましょう
その痛みの範囲とデルマトームを照らし合わせることが、調整の大きなヒントになっていくでしょう
長谷川 茉由(マツリカ身体均整院)
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