講師は小室知貴先生。
理学療法士でもあり、小田原で“ともき均整院”を開いています
よろしくお願いします!
小室先生が均整を学ぶことで理学療法の現場で結果が出せるようになった、というお話。
モチベーションアップに繋がりますね
他の手技から均整に入ると均整の何がすごいのかってよくわかるんですよね…。
結構当たり前のことの様にさらっと流して教えていることも多いので…
さて、この運動系の原理では、均整法独特の世界観というか、身体観を学んで行きます。
運動系って?
均整法では運動系という言葉がよく出てきますが、そもそも運動系って?
均整法でいう運動系とは、身体運動に関わる器官、骨格系、皮膚、筋肉系、神経系をひとまとめにした解剖学上の概念ということです。
何か不調のある時、必ず運動系に異常として現れているとされ、その
・平衡性
・可動性
・強弱性
を観察、そして調整します。
姿勢の歪み、運動制限、筋力低下などが代表的な運動系の異常でしょうか
角度について
均整法の調整法は、効く刺激ではなく、効かせる刺激だ、というようなことを言ったりしますが、どういうことでしょうか?
均整法では、同じ部位を用いた調整法でも、角度、張力、間によって身体の色んな箇所に効かせることができるという特徴があります。
例として、均整法では手足の角度をとることで狙った箇所に刺激を入れる方法をよく使います。
足を使って体感してみましょう。
足を腰椎3番(L3) の角度に取り、足首を回して刺激をいれます。
12種体型表をみると、L3は回旋型の椎骨ですので、角度や張力がきちんとしていれば、この調整法で回旋動作に変化が現れるはずです。
回旋型の調整は目に見えての変化がわかりやすく、療術のセオリーとして、回旋→左右→前後の順で整えていくと良いとか、痛みがあったらまずねじれ取り!みたいなのもありますので、回旋型調整は色々な状態で使える方法を学んでおくと役立つと思いますよ!
同じように他の椎骨を狙って角度をつければ、その椎骨に関連した動作が改善するはずです。受講生は復習がてら試してみてはどうでしょうか?
この手足の角度で狙いをつける方法を用いるため、均整法では広いベッドや畳の上で施術を行うんですねー
オステオパシーなんかで手足をテコとして使って脊椎や肋骨を矯正したりと、ある程度近い技法なんかはありますが、ここまで応用したのは均整法ならではではないでしょうか?
かなり使える場面がおおいので是非覚えましょう
最近書籍やセミナーなんかで、関節アングル整体というやはり手足の角度を使う似た理論のものが出て来てますけど、やってる人の経歴をみたら均整法を学んでいました。なんだか納得ですね
くつろぎと矯正
均整法の調整では、くつろぎと矯正の二つの概念があります。
矯正はそのまま、歪みを戻すような方向に動かして矯正するような手法ですね一般的な整体のイメージはこちらだと思います。
くつろぎは歪みをさらに強調するような方向、他の手技療法的に言うと間接法に近いものですが、くつろぎはそれより多くの事柄を内包している感じがあります。身体が楽な状態を求めてその歪みを形作っているという考えから、歪み方向=身体のくつろぎという概念になっているんですね
受け手への負担が少ないため、現代人に合った手法とも言えるでしょうか。
ポジショナルリリースなんかは使われている手技療法家も多いと思いますが、これもくつろぎの概念の一つの形ですね
くつろぎである程度調整した後に矯正、といった応用もありますよ
今回はくつろぎを用いて背骨の調整をやってみました。
皮膚をずらす程度の強さでOKです
しばらく待つと、椎骨に動きが出てきます。
人によってはバターが溶けるようなとか、モゾモゾした感じとかそんな感じに表現されます。
その動きに逆らわないようにそっと指を戻しましょう。うまくいけば脊椎の変位が改善しているはずです。
指の感覚ができてないうちはなかなかわかりづらいかもしれませんね
動作を確認してみましょう。
このモデルさんでは見事にその動きが改善しました
もしこれだけではなかなか効果が出ないと言う場合、周辺の組織を緩めたり他の関連椎骨にアプローチしたり、下肢を調整してみたりなどしてからやってみると良いかもしれません。
とりあえずやってみる、が大事ですよ
明日も引き続き運動系の原理です。
小室先生よろしくお願いします。
(本人の了承済みです)
30A助講師 稗島昇平
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