そりゃぁね。
走れるもんなら下道を走ってるわよ。
それが全てとしか言いようがない。
大阪に住んでたら淀川の事を
知ってるなんてわけじゃない。
あたしもその1人で淀川こそ知れど、
そこに何本の橋があるだとか、
それぞれに何ちゃら橋って付いてる名前も、
全然知らないわけ。
事前知識の仕込みが悪過ぎたのよ。
目印を持たずに走るって辛いわよね。
水都大阪ウルトラに出るカブトムシさんの
様子でも見ようと思ってた。
しかしながら自宅から大阪城へ移動するにあたり、
スタートの5:30には間に合わないから、
地下鉄で淀屋橋まで行って、
中之島に移動すれば良いと思ったの。
6時に行けば通過する頃かしら?ってね。
でもね。
エントリーしてないあたしだもの。
前日準備とかするわけ無いでしょ?
さっさと準備して早めどころか予定時刻に
辿り着くことはできなかった。
なので、何処かで追いつければいいかと。
カブトムシのペースならなんとかなる。
・・・そう思ってた。
中之島公園は早朝から既に暑かった。
カラカラに乾いた目ヤニを取りながら、
取り敢えずと思って走り出した。
したらすぐに、choeiさんとしーやん発見。
長い一日だろうけど頑張ってね。
そんな気持ちで手を振った。
想定内の順番で走り抜けて行く彼らとすれ違う。
結果的に。
応援は全てここで終了してたのよ。
半日かけて淀川沿いを走ってたにも関わらず、
この二人以外の知り合いランナーを
応援することは無かったの。
もっと言えば。
しーやんとは3回も出会ってしまう。
全く心配していないしーやんをだけを
3度も応援して終了するとは思ってもなかった。
お天気も良くて気持ちいいなんて事を
少なからず思いながらも、
「早朝からよう走りよるな」
「このくそ暑い日に河川敷を100キロて」
堤防に到着した頃には、
「奴らはバカじゃなかろうか?」
心底そう思った。
あと、解ってた事を体感した。
あたしの身体は走る身体ではない。
もうボテボテさが半端なくって、
萩往還は絶対に無理だと感じる。
DNSする上手い理由を考えながら歩く。
絶対イヤや。
イヤしか見つからん。
こんなしんどいの。
絶望しながら歩いてるその路は、
全く先が見えないし。
全く同じ景色だし。
けっ。
やってられるか。
そう思ったら直ぐに、
土手の上に上がったの。
淀川の土手と河川敷は広いというか、
土手が高いというのか知らないけれど。
河岸から土手まで50メートル以上ほど
離れてるとこもあったりするのよ。
叫んで声が届く距離じゃない。
んでね。
土手の上に上がるでしょ。
したらさ。
走ってる人たちがずーっと先まで見えるわけ。
自分が追い付きたいと思ってるカブトムシとゴエ。
そしてりょうたさんも一緒のハズ。
きっと今頃あの辺りにいるのかも知れないと
少しばかりの希望が持てた。
しかし希望を持ったのも束の間。
影の無い暑さに辟易してしまったのよね。
暑い、クソ暑い。
身体が重い。
腹が揺れる。
ブルンブルン揺れる。
不快すぎる。
このまま行くしかないの?
彼等はどれくらい先にいるんだろう?
ツルツルの脳みそで考えてみた。
問1
カブトムシさんは5時30分にキロ8の速さでスタートしました。
きんきんさんは6時30分に5キロ先の駅に下車しました。
ところが、お腹が痛くなり駅のトイレに急行したら、
出発が6時40分になりました。
気温は25℃、キロ9が精一杯です。
自分がやってる事に魅力を見出せずにいます。
さて、きんきんさんがカブトムシさんに追いつくのは
何キロ地点でしょうか。
(答え)無理
この答えはきっと正解だと思った。
最初の折返しまでに彼等に追いつく事など、
どう考えたって感覚で無理だと思ったのよ。
なら、戻ってくる時に期待するしかないの。
少しでもラクができないか?
上から誰かを見つけられるか?
少し先まて見渡せるのが唯一の救い。
知り合いがいそうなポイントにきたら降りよう。
そう思ってアリンコのように先に長く続く列を
見下ろしながら土手をボテボテと走った。
このクソとなってしまう1日の為に、
レポが2回に渡るだなんて
不本意過ぎるけど。
長くなったので1回切るわ。