何か前も書いたような、書いたことないような、別のサイトに書いたような、曖昧なんだが、サイコメトラーEIJIの話をします。ドラマのね。


当時リアルタイムで見てたんだが、ある程度成長してからあれはすごい面白かったんじゃないかという気になり、また見たくなったんだが、どうやらDVD化はしてないらしい。ビデオ屋はしごして探すしかないらしい。銀狼とか未満都市と一緒ですね。ていうかあの時代の土9でまともにDVD化されてんのって金田一ぐらいなのか(異人館がないだけで)。調べてないけど。そういえば一年くらい前にDVD集めてたけど中断している。


ほんで調べてみたら「ボクを殺さないで」だけ欠番で、再放送とかされないんだと。


確かに、中学だか高校ぐらいのとき再放送したのを録画した記憶があるんだけど、その回は見た記憶がない。

だもんだからその回だけ記憶が曖昧で、でも印象はやたら強かったため、あれは一体何だったんだ?という曖昧な記憶のまま頭に残っていた。EIJIでやったのか同じくホラー要素の強い「D×D」でやったのかわからなくなったりした。(しかし「兄が『時計じかけのリンゴだ』『ぼくをころさないで』と言うというわけわからんイタ電を友人同士でしたことがあった」、という記憶があったため、かろうじてEIJIなのだろうと認識していた)

簡単に言うと子供がいっぱい死ぬ話だからいかんということらしい。



と、ここまでのくだりはもう1,2年くらい前の話なのだが、なんだか数時間前に急に「ボクを~」がどうしても見たくなり、あまり良くない手段で視聴した。(最近封印作品がどうのとかいう本を読んだせいもあるかもしれん。)英語の字幕がついてて興がそがれるが、部屋を暗くしてできるだけ雰囲気を出して見た。

結果的に言うと泣いていた。

まああくまで結果だ。もしかしたら以前も書いたかもしれんが、「泣く」ことを目的に作品を見ることを私はあまり快く思わないし、「泣いた」というのは感想ではないし、「泣ける」というのは意味がわからない。

まあ今じゃ放送できないだろうなあと思った。当時の土9は良かったなあ。今のドラマつまんねえもんなあ、などと言う気はないけれど、ああ、当時は良かったなあと思わざるを得ない。

当時の私はまだ小学生だったので大分ビビりながら見ていたし、ある種心に傷が残った。今見るとつっこみ所も多いけれど、それでもやっぱり面白い。でも当時の心に残ったドラマって大抵人がよく死んでたなあ。(平和なの音無可憐さんくらいしか覚えてない。テレ朝だけど。)そんなのを小中学生が熱心に見ていたんだから、こわいこわい。私が親だったら自分の子に見せたいかというと微妙だ。そういうのを見ることを許していた当時の大人、不思議不思議。でも娯楽ってなあ、そういうもんかなあ。


昔テレビでホワイティを見ていてなかなか風呂入らないでいたら、母に「くだらないものを見て」と怒られ、とても理不尽な気持ちになった。一つは母は本来「テレビを見ていること」ではなく「風呂に入らんこと」に対して怒っているはずなのにその矛先が転嫁されたことについてだったが、もう一つは「くだらなくてこそ娯楽だ!」という思いがあったからだった。しかし当時はそんなことを上手く整理して言葉にすることはできなかった。今も突然怒鳴られてそんなことを言い返すことはできないだろうけれど。


ここでボソッと言っておきたいのは、世に出すのが憚られている作品だからといって、それのみを目的に、その話だけを見るのはおすすめしないなあ、ということだ。EIJIだけじゃなく、何でもかんでもだ。ドラマでも。漫画でも。見たいなら1話からちゃんと見やがれ。

「ボクを~」を見たらEIJIをまた一話から最後まで見たくなった。この頃のイノッチ、マイベストイノッチ。



将来のテレビはどうなってるのかなあ、20年後くらいに今のドラマを見て「よくこんなの放送できてたね」って言われてるような未来は嫌だなあ。

あと今の若い子で金田一をやれるのは誰だろうとずっと考えているんだが、なんだか皆小ぎれいで、一向に誰も当てはまらない。堂本さん偉大。33分探偵は昔を懐かしみながら見ました。