私はプランターに培養土を使いません
主に赤玉土とバーク堆肥を使います
バーク堆肥は堆肥としてでは無くて万能培養土として使っています
今のところバーク堆肥100%でも特に問題あるという植物はないです
発芽用としても優秀だと思います
そして安物の培養土よりも更に安いと思う
但し、100%だと殆ど分解されて消えちゃうので一回限りで再利用はできないですね
じゃあ赤玉土は何に使うの?と言いますと
混ぜて使います
赤玉土って実は優れもの
赤玉土は関東ローム層の赤土を乾燥させて砕いたものなので
保水性と排水性が高く(物理的に団粒構造になっている)
重たくて鉢が倒れにくいですので
植物の背丈や鉢の形状に合わせて多めに混ぜたりします
また、赤玉土に多く含まれる鉄(錆びて赤くなっている)やアルミニウムが
リン成分と結合して植物に吸収されにくくなる問題があって
昔は赤土はリンを多めに施肥するのが良いと言われていました
その過剰なリンが様々な問題を引き起こすようです
しかし、腐葉土やバーク堆肥の様に植物性の堆肥と混ざると
鉄やアルミニウムが腐植質と強力に結合して長く保つ効果があり
その結合によってリンの吸収が阻害されなくなるそうです
昔は自分で配合していたらしいですね、その頃は園芸に興味なかったです
欠点として、ただ乾燥しさせたものを砕いただけなので
割と早くただの赤土(微塵)に戻ります
※硬質赤玉土という硬くて長持ちするものや、軽く焼いたものもあります。
しかし後述の理由によって私は普通のやつを使います。
良い土壌は腐植とアルミニウムとの結合
難しいことは私には良く分からないのですが
参考として
腐植を入れると保水性と排水性を同時に確保できる
腐植は保肥力と緩衝性を同時に得られる
つまり保水性と排水性を同時に持ち、保肥力と緩衝性もあるという
最高の土になるってことですね
要は腐植が鉱物の劣化を、鉱物が腐食の分解を防ぎます
腐植+鉄やアルミが結合したものが土壌の正体というわけですね
土壌改良の実験!
そこで思ったのが所詮庭を耕した畑であり
植物を植えるのに向いていない土が入れてある(通常住宅地は草が生えにくい=植物が育ちにくい土を入れる)我が家の土を豊かな土壌に改良できるのではないだろうか
と考えたのです
要はせっかく堆肥を入れても、土壌に鉄やアルミが少なければ
すぐに分解されてしまって土壌改良効果ではなくただの肥料にしかならないってことです(また毎年堆肥を入れているのにイマイチな農家が多い原因では?とも思います)
でも、狭いとはいえ赤玉土で土壌改良なんてなんか勿体ないですよね
いくら掛かるか分からんし
なので、まず赤玉土を鉢植えやプランターに使い
古い土をふるいにかけて再利用できるものと、できないもの(微塵)に分けます
※赤玉土は物理的に団粒構造になっているだけなので、微塵になると団粒構造が壊れて水はけが悪くなります。微塵も微生物の力や腐植と合わさることで団粒構造になります。
その微塵を捨てずに畑に鋤込むんです
野菜や花を育てつつ
何年もかけて少しづつ改良していく作戦です(どちらにしても毎年出るものだしね
)
それでも、鉱物が増えた分だけは腐食が長持ちします
結構黒っぽくなってきた所もありますよ
土壌改良という時
鉄やアルミのことを意識している人ってあまり居ないのではないでしょうか
※関東地方の畑ならあまり気にしなくてもいいかもしれない
牛糞とか鶏糞とか他の堆肥は?
堆肥は本来は肥料という側面よりも土壌改良の側面の強いものですが
私は家畜糞の堆肥を肥料として使うだけで土壌改良には使いません
肥料をやり過ぎると塩が集積してしまうと言われるのも
土壌改良の資材として家畜糞堆肥を使っているから
その上で化成肥料を与えると過剰になったり
肥効にムラができてしまうのではないかと
なので特性さえ間違えなければ大丈夫だと思うんですよね
家畜糞や石灰は入れ過ぎたら弊害があります
特に鶏糞は肥料成分が強い上に
石灰分が入っているので更に石灰を入れると過剰になりやすいです
上記の理由で土壌改良はバーク堆肥や残った植物の残渣とかですね
※石灰は必要な成分ですが、そんなに必要ない&吸収されにくいので過剰気味になりやすいです。
そして過剰な石灰は強力に他の成分と結合して吸収が困難になり、却って石灰不足・肥料不足となってしまうそうです。
化成肥料も別に嫌ってはいないんですが
家畜糞安いし、それで間に合ってるからね

