株価のトレンドと売買タイミングを把握するには、チャートのパターンを見分けることが重要です。個人投資家にとっては難しく感じるかもしれませんが、典型的なチャートパターンを覚えることで、売買の適切なタイミングを判断しやすくなります。

 

今回は【トリプルボトム】と【トリプルトップ】のパターンについて解説します。これらは「ダブルボトム」「ダブルトップ」よりも強力なトレンド転換のシグナルです!【トリプルボトム】や【トリプルトップ】が出現した時は、トレンドが大きく転換するサインとなります!特に安値圏や高値圏で出現した場合は、さらに精度が高まります!

 

ダブルボトムやダブルトップほど頻繁には現れませんが、3つの底値を形成する【トリプルボトム】と3つの天井を形成する【トリプルトップ】も、株価トレンドの転換を示す重要なシグナルとして注目すべきです。

 

 

【トリプルボトム】は、株価が下落して安値をつけた後、反発し、再び下落するというパターンを3回繰り返すチャートパターンです。ただし、最初の底値を上回って反発する特徴があります。これは、大幅な下落により悪材料がすべて織り込まれ、これ以上の下落が見込めないことを示唆します。そのため【トリプルボトム】が形成されると、上昇トレンドに転換する可能性が高いと判断されます。ダブルボトム同様、下落過程で結ばれた高値(ネックライン)を突破すると完成となり、買いのシグナルとなります。(図参照)

 

一方、【トリプルトップ】は、最初の高値を更新した後に下落し、再び高値を更新するものの、3度目の高値が最初の高値を超えられずに下落するチャートパターンです。図のように、最初の高値が2度目に更新されても、3度目の高値が最初の高値を超えられずに下落するパターンです。ネックラインを割り込んだ時が売りのタイミングとなります。

 

 

 

 

 

 

 

【トリプルボトム】【トリプルトップ】どちらの場合も、チャート上のどの位置で出現するかが重要です。【トリプルボトム】が底値圏で出現すれば、買いのシグナルとなります。また、最初の天井や底値で出来高が膨らんでいれば、トレンド転換の可能性が高まります。

 

【トリプルボトム】と【トリプルトップ】は出現頻度は低いものの、一旦形成されるとダブルボトムやダブルトップと比べてより強力な株価トレンド転換のシグナルとなります。チャートがこのパターンを形成しそうな時は、エントリーポイントを探し始めることができます。

 

【トリプルボトム】と【トリプルトップ】のまとめ

(1)【トリプルボトム】と【トリプルトップ】は出現頻度が低いため、より強力なトレンド転換のシグナルとなります!

(2)高値圏なのか安値圏なのか、チャート上のどの位置で【トリプルボトム】と【トリプルトップ】が出現するかが重要です!

(3)ネックラインの突破や割り込みがトレンド転換のシグナルであり、売買のタイミングとなります!