2話 偽ヒロイン①
こんな私が誕生したのは
中学の時だ
小学生の頃
私はほとんど教室内で一人で過ごした
もともと性格的におとなしい方ではあったが
理由はそれだけではなかった
人の感情に敏感でいろんなことを感じ取ってしまうから
グループで一緒にいるとしんどくなってしまう
グループ内の揉め事があったりなんかしたら
もう辛くてしょうがなくて
みんな仲良くしようよって言ったら
グループから外されてしまった
それ以来、一人でいる方が楽だと思うようになった
なので、クラスに友達と言える人はいなかったけど
寂しいとか悲しいとかそういう感覚もあまりなかった
一人で本を読んだり、たまに物語を書いてみたり
絵を描いたり…
自分の好きな世界を広げていくことが楽しかったから
当時はそういう言葉を知らなかったが
HSPという気質を持つ人間なんだと思う
でも5年生の時
一人のクラスメイトがやたらそんな私に話しかけてくるようになった
その子はクラスの人気者で友達もたくさんいる
なぜ私に話しかけてくるのかわからなかった
最初はどれだけ一緒に遊ぼうと言われても断った
だけど
それでもその子は諦めなかった
学校帰り校門で待っていたり
遠足のグループに誘ってきたり
委員会を一緒にやろうとか言ってきたり
何かにつけて私に声をかける
最初は迷惑だと思っていたけれど
あることをきっかけに
この子には心が開けるかもしれないと
思い始めていた
でも
そんな矢先、その子は突然転校してしまった
そして、私も
父の仕事の都合で中学に入学と同時に違う土地へ引っ越した
