こんにちは。きのしたこどもクリニック院長の木下です。
今回は、はしかのあとの怖い病気について記事を書きたいと思います。
亜急性硬化性全脳炎(=SSPE)という病気があります。
先日テレビで報道されていたのでごらんになった方もいるでしょうか。
麻しん(はしか)にかかった後、数年~十数年してからぴくつき・しびれ・まひなどの神経症状が出現し徐々に悪化して寝たきりになり、数年から十数年で死に至る重い病気です。
はしかにかかった人の数万人に1人がSSPEを発症します。
1歳未満で麻疹に罹患した場合や免疫が低下している状態ではしかにかかった場合にSSPEを発症する割合が高くなります。このことから、中枢神経系がまだ十分発達していない幼少期にはしかに感染すると、免疫系の監視システムが充分に働かないときに中枢神経系に持続感染してしまうのではないかと考えられています。
最近も県外で、はしかの発生・感染拡大が報道されていますね。
つい昨年も沖縄県内ではしかが流行し、生後6ヶ月以上1歳未満でMRワクチンの緊急接種をうけたり、クリニック受診時に自家用車の中で診察をうけた経験のあるお子さんもいるでしょう。
はしかは、いっしょの空間にいるだけで感染し、はしか自体は無事にきりぬけられても、SSPEのように のちのち発症する合併症もあるこわい病気です。
はしかは特効薬がなく、唯一MRワクチン接種だけが予防できるツールです。
1期・2期ともにMRワクチンの接種通知がきたら、できるだけ早めにうけましょう。
ちなみにMRワクチン2期(就学前:小学校入学前)接種は今年3月いっぱいまでです!
それを過ぎると自費になりますよ!
毎年 仕事が忙しくて接種が遅れて自費になってしまった!と悔やむ親御さんがいて胸がいたみます。
もう一度母子手帳を確認してみてくださいね。
今日もご覧くださり、ありがとうございました。
お母さんとお子さんの笑顔こそ、当クリニックの励みです。
きのしたこどもクリニック 院長 木下玲子
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