松本サリン事件から15年、 | 木下ほうかオフィシャルブログ「ほうか道」 Powered by アメブロ

松本サリン事件から15年、

という内容のドキュメンタリー番組を、一昨日やっていた。

事件の第一通報者であり被害者の河野義行さんに密着していたのだが、この人は当初、警察やマスコミに犯人扱いされていたのを思い出した。

詳しい事件の概要はさておき、驚いたことは藤永孝三という人物との現在の交流についてである。この人は松本サリン事件の実行犯ではないが、河野さんの家の駐車場に撒かれたサリンガスを噴霧する車を製造したオウム真理教の人間である。彼は事件後、裁判で10年の刑が確定し刑期を終え出所して、河野さん宅に懺悔しに来て以来、しょっちゅう河野さんの家に来て服役中に習得した庭師の知識で庭の手入れをしたり、共に釣りや温泉に行ったりと、つまりは友達付き合いをしているのだ。

これにはほんまメッチャびっくりした。

河野さんの奥さんはサリンの影響で、未だに意識混濁状態で寝たきり状態が続いている。
(訂正・昨年お亡くなりになりました。)



彼の考えは、人を憎んだり恨んだりすることは、限りある自分の人生をつまらないものにしてしまい、その行為自体がとてもエネルギーが必要であり、それだけのエネルギーを使うのなら、妻の介護を含め、もっと別なより有意義なことに使いたいというようなことらしい。
故に藤永氏に対する恨みは今は何一つないという。それは彼が刑期を終えていてかつ、社会的な償いは終わっていることもあるからという。

藤永氏を許した河野さんはそれ以来、彼を自宅に泊めたり食事をしたりと
まさに旧知の友人のようだった。しかも河野さんの子供たちも彼を受け入れ交流している。



記憶というものは人間の脳からは決して消えることはない。

普通考えるに、たとえば一度は許そうと考え接したとしても、事件の記憶がよみがえり「こいつやっぱり殺したろか!」みたくならないのかとか思う。だって横には寝たきりの奥さんが現実に存在するわけだし。
 
僕は何もここで批判的な発言をしようとしているのではなくて、逆に深く考えさせられたということが書きたかっただけだ。
なかなか難しいし答えは出ないけれども、テレビを観ていて、この河野さんや藤永さんのような人間に影響を受け、「何か」を学んだ気がした。 何かを・・・・

印象的だったのは、藤永氏は家を訪れるときにゆりの花束をもってくること。それは奥さんが大好きな花なのだ・・・。




上記の日記をミクシイ上で載せたけれど、いろいろご意見や感想をいただいたので、ブログでも多くの人たちのご意見等を知りたくて、全く同じ内容で載せてみました。


てか、今朝の起床時間の二時間も前に目覚めてしまい、やることが無いのでPCに向かってます。

昨晩もナイト撮影が長引き、くわばたりえちゃんの結婚パーティーもドタキャンして迷惑かけてしまって。

行きたかったなぁ・・・・晴れ姿見たかったしょぼん