名女優、深浦加奈子

さんのお別れ会に行ってきた。
ウエスティンホテルの広めの会場に、入りきれないくらいの関係者が集った。
かなり前に『天使のお仕事』という連続ドラマのゲストで共演したのだけれど、通常ゲストはすでにできあがっているレギュラー陣の雰囲気になかなか馴染めず、どこか転校生的な居心地の悪い気分を味わうことが多い。そんな気分を知ってか知らずか、とても自然に優しく接してくださったことを思い出す。最後にお会いしたのは映画『GROW』の打ち上げ、つまり去年のことだが、その時も人当たりの良い人だという印象が強かった。

まぁそんな人柄より何より、会場で過去の出演作の映像を短く編集して流しているのを観て、あらためてわかったことは、とても貴重な芸能界の財産を失ったということ。紛れもない名女優だった。しかもボク好みの… それはとても残念なことだけれど、人は死んだらそれで終わり。

よく「冥福を祈ります」という。これは死後の幸せという意味だが、死後に幸せなんかあるはずないし、死んだら灰になるだけだ。灰に幸せなんてないと思うけどなぁ…それぞれの記憶に残ることが重要であるだけで…

今回一番気づかされ我々の仕事がやっぱりいいなぁと確認できたことは、死んでも作品は残るということ。これは嬉しい！
生きてるうちに実感できて良かった。

写真は、会場で全員に配られた在りし日の深浦さん。