まわりの映画好きさんが大絶賛!公開当初は座席があっという間に埋まってしまい、なかなか観るチャンスが訪れなかった韓国映画『はちどり』を、やっとこさ鑑賞〜!


舞台は1994年のソウル。まだポケベルが使われていた頃。そんな時代に生きる少女のひと夏が、じっくり、丁寧に描かれた作品。

「厨2病」なんてネット用語があるようにさ、中学2年生って、いろいろな事が病的に“ままならない”よねぇ。家族もままならないし、学校もままならない、恋も友達もままならないし、けっきょくのところ自分の感情が一番ままならない。その葛藤や苛立ちが、 やわらかくも綿密に表現された映画だったぁ。

あと、94年って、ついこの間の事なのに、生活の中にあれほど男尊女卑が潜んでいた事にも驚いた。お父さんもお兄ちゃんもムカつくけれど、誰よりもムカつくのはお母さん。だって、自分も不当な扱いを受けてきたのに、その連鎖を断ち切ろうとしなかった。たくさん我慢して生きてきちゃったから、娘にも我慢の教育しかできないんだよ。一番わかってほしい人に声が届かないなんて。哀しいよね。

そんな中で一筋の光となる、塾の先生。「声を上げなさい」のひと言は、すっかり男女平等社会が進んだ今よりもずっと重く、力強く響いたろうな。中学生にとって先公は基本的にウザい存在だけれど、ごく稀にビビビーっと運命を感じる先生もいて、その人が教えてくれた歌や言葉、寄り添ってくれた思い出がその後の人生を救ってくれる…そんな出逢いが、なくもない。ままならないなりに、いろんな可能性を秘めているのが、中学生なんだわ。



明日はいよいよ!松竹グループが全社を挙げて応援しているホラー映画『事故物件 ~恐い間取り~』の公開日!



なんてったって、原作者は、松竹芸能所属の芸人・松原タニシさん。そしてそのタニシさん役を亀梨和也さんが演じるというのだから、ジャニーズファンも必見!30年間、ホラー映画を全力で避けてきた私も、さすがにこれだけは、劇場で観…