朝鮮戦争のさなか、収容所にいる〝アカ〟の朝鮮人たちが、アメリカの踊り・タップダンスに魅了されていく物語《スウィング・キッズ》



あまりに悲しかった…。なにが悲しいって、日々激化する戦争下なのに、タップダンスをしている時だけは胸が高鳴り、希望に満ち溢れてしまうの。観ているこちらまで。

ダンスって、今ではすっかり自由で朗らかなイメージだけれど、その背景を見てみると、戦争や人種差別、自然災害…行き場のない怒りと哀しみから始まったものが多いんだよねぇ。言葉では決して分かり合えなかった者たちが、ダンスを通じて心通わせていく様子は、涙なしに見られなかったよぉ。それでいてダンスシーンはどうしようもなくトキメいてしまうことも、悔しかった。イデオロギーなんて、クソ喰らえだわ。



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2011年3月11日に、福島第一原発がどうなっていたかを描いたドラマ《Fukushima 50》



たった9年前の出来事。そしてまだ終わっていない出来事。題材が題材だけに賛否の嵐を巻き起こしているようだけれど、これを映画にしたってだけで、すごい勇気だと思う。映画にして伝えなければならないという熱量が、作品全体からひしひしと感じられたよ。

もちろん〝映画〟なので、多少はドラマチックな演出があるものの、あの日あの場所で一体なにが起こっていたのか、私たちが知り得なかった〝震災〟が描かれていた。

本筋とはちがうところで印象的だったのは、水が流れず、汚物が溜まったトイレを「あぁ臭い〜!」と悶絶しながら掃除するシーン。ああいう細かい被災も見落とさず丁寧に映していたところに、誠実さを感じたな。

〝真実〟は語り手によって形を変えるから、他の真実があることは承知の上で、それでもやっぱり、私はこの映画を観てよかった。あの事象を、関西で暮らす私にこんなにも肌で感じさせてくれた。

これを機に〝真実〟に近付きたいと調べるようにもなったので、それって映画としての役割は充分果たしていると思う。貴重なきっかけを与えてくれたことに、感謝だわ。



今年の3月11日は、ホンダドリーム京都東の大野店長が主催する、オフロードパーティーに寄せていただいていた!



モトクロスを楽しみつつも、15時前にはみんなで黙祷をしたよ。

こんなふうに遊べる毎日を大切に、引き続き丁寧な暮らしを心がけていくっ!

みんな、ありがとう。