第二次世界大戦下のドイツで暮らす少年・ジョジョと、彼を取り巻く人々の物語『ジョジョ・ラビット』



おもちゃ箱のような色使いで描かれた、末恐ろしい時代。史実を基にした戦争映画って、どうしてもどちらかに肩入れした目線で綴られるので私じつは苦手で(だって、敵にもまやかしの正義があって大切な家族がいた。どうしたってどちらも哀しいのだ。)、この作品も例に漏れず…なところはあるものの、ナチス・ドイツの中に生きた少年が、愛を知って、生命の悦びを知って、靴紐の結び方(という暗喩で表現された自立)を知る過程が、ポップかつモダンに映されており、それはそれは可愛らしく力強かった。なんといっても、スカーレット・ヨハンソン演じるオカンの聡明さよ。すべてが名言。泣かされたわ。「彼らは、できることをやったのよ」─序盤に出てきたオカンの台詞が、いま、頭の中を反芻している。そう。できることを、やったのだ。私もいつか子を生んだなら、あんなオカンになりたい。

あとは服装やインテリアがいちいちオシャレなんだけど、実際、アドルフ・ヒトラーってファッションにとても敏感だったそうね。軍服のデザインにもこだわってさ。そのあたりも作用して、若者の支持を集めたのかしら。ジョジョ(主人公)の心に住むアドルフが、ひょうきんなおっちゃんからどんどん狂人に変化していく様子が、凄まじかったよ。洗脳、そのもの。恐ろしや卍

アカデミー賞関連ですでに話題の作品だけあって(実際じつにアカデミー賞っぽい作風)、この冬オススメの一本!ハンカチを持って臨むことを推奨するっえーん


昨日はポートピアホテルで開催されている、イチゴのビュッフェに行ってきたよカップケーキ

くわしくはまた後日!書きたい、と、思っているもぐもぐ