原田マハさんの小説《キネマの神様》を読んでからずっと楽しみにしていた《ニューシネマパラダイス》を、午前十時の映画祭で鑑賞。私も、映画から力をもらい、映画の可能性を信じている人間なので、たしかに素晴らしい映画讃歌だと感じたものの、ストーリーの展開がやや唐突すぎるような…と思っていたら、これ、120分強におさめた〝劇場版〟だったのね!170分の〝完全版〟では、やはり、細かな心情や、登場人物のその後が描かれていたみたい。劇場を出たあとに解説の記事を読みあさり、いま、遅れて、感動の波に襲われている。そうか、だからお隣に座っていたご紳士はあんなに泣いていたんだわ。きっといろんなことが思い出されたのね。中年期になってから観ると、より感慨にふけられる作品なのかもしれない。




それに引き換え。同じく午前十時の映画祭で上映中の《ローマの休日》は、わかりやすいことわかりやすいこと。あの映画を観て、アン王女に、オードリーヘップバーンに、恋をしなかった人がいるのかね。これまで何度もテレビで鑑賞していて結末を知っているだけに、一層 切なく、ときめく。(←アン王女が冒険に繰り出す時点で、すでに号泣していた人) 大きなスクリーンでオードリーヘップバーンに会えて幸せだった!ありがとう、午前十時の映画祭!(今年で終わりなんて言わないでー!)





いま公開中の《ロケットマン》は、ロック(ポップス?)スター、エルトン・ジョンの半生を(そして反省を)描いた物語。《ボヘミアン・ラプソディ》の感覚で観ると少々面食らうほど、しっかりミュージカル映画だ。ただ、この作品の何が素晴らしいって、エルトン・ジョンが生きようとしたこと、そして今でも生きていることだと思う。死んで伝説に、あるいは伝説が死んだ美談は数多あるけれど、わたし、やっぱり、死んじゃいけないと思うの。生き急ぐようなマネはしないでほしいの。その点エルトン・ジョンは、アルコールとドラッグとコンプレックスにまみれた過去や自分を諸共 抱き締め、乗り越えた。生還してからは、大ヒット中の映画《ライオンキング》の楽曲まで手がけている。




(↑愛されたくてたまらなかったエルトン・ジョンがこの歌をつくったと思うと、また泣ける…。心を澄ませば、おのずとまわりの愛を感じられることに気づいた証かな。)


一筋縄じゃいかない人生を足掻いた人の、強さたるや。輝きたるや。これぞ、真のスターだと感じたよ…!




《ワンピース スタンピード》は言う間でもなく最・高。しばらくマンガから離れていた私でも理解できたよん♫ノベルティでもらった冊子には、これでもかっていうほど緻密な裏設定が描かれていて。そうか、キャラクター像をここまで細かく決めているから、何年連載してもブレないし、観る者の心を揺さぶるんだね…!やっぱすごいよ、ワンピース!




これはー!予想とだいぶちがったなー!

《カメ止め》のような、健やかドタバタどんでん返しを期待してしまっていただけに、タネが悪趣味なチンピラ系でビックリした。先入観を持って観てはダメだね、映画って。



かくいう私は、きょう、はじめて映画のキャストオーディションに挑戦してきたよ…!いつかポールダンスやストリップやSMショーに出てみたい、という夢を語ることができて、大満足。演じることの楽しいとこは、ちがう自分になれるとこだねー!(月並みー!)


そんなわけで。

バイク情報番組《Like a wind》ドラマは、いよいよ最終回。ラストにはドキドキのキスシーンも…。キャンプの裏側で20テイク(いや、もっとか?)を重ねた力作、とくとご覧あれー!!