バレンタインウィークは
義理の本命である男性と
映画デートをしてきたバレンタイン



パパルンバぁぁぁ〜!!!

観たのはディズニー映画
《メリーポピンズ リターンズ》


私と妹が小さい頃
母は早朝のパートをしていたので

朝の身支度や
保育園への送りは
レストランに勤める父が
担当していた。


父は毎朝
いろんなアニメやミュージカルを
観せてくれていて

そのうちのひとつが
55年前に公開された
《メリーポピンズ》のビデオだった。

いわばこれは
父との思い出がつまった
物語だったので

25年ほどの時を経て
いっしょに映画館で観られるとは
感慨深い。


しかも
今作《リターンズ》は
前作からちょうど25年後が
舞台だと言うではないか…!


このところ
感受性のネジがぶっ壊れている私は

「パパと…メリーポピンズの続編…うぅ…」

と、それだけで泣けてしまうのであった。


実際、映画は
その涙を裏切らない
素晴らしい内容だった。


現代の技術を駆使した
前作とはまったくちがう作りなのに

すべてのシーンが
前作を彷彿させる構成になっており

初代のファンにはたまらないっ。


また、前作では
〝メリーポピンズに出会って成長するこどもたち〟が描かれていたけれど

今作は
〝急いで大人になりすぎたこども達が、こどもらしい心を取り戻す〟瞬間が捉えられており

それはなんだか
今の悟り世代のこどもたちに
通ずるものがあるなーっと感じた。


「永遠に消え去るものなんて、この世にはない。今いないだけで、何ひとつなくならないの。」

「世界はきらめくおもちゃ箱〜♫」

と歌うメリーポピンズの想像力を
今の若い世代にも教えてあげたいっ。


あと、これは前作もそうなんだけど、
ラストのメリーポピンズの表情よ…


これからご覧になる方は
ぜひ注目してほしい。
あれこそがメリーポピンズの真骨頂だから。


最後に。欲を言うなら
せっかくのミュージカルなので
もっと引きの映像で、世界観を
魅せてもらいたかったなーっと思った。




続いては
堤幸彦監督の
《十二人の死にたい子どもたち》


もう怖い。
ポスターが怖い。
〝し〟っていう漢字が怖い…!


と、怖いもの見たさで
映画館に足を運んだのだが…

これはいい意味で
裏切られたー!!!


堤幸彦監督ファンの知人いわく

堤監督は若い頃に奥さんを亡くしており
作風は笑えるが
実は生死の描写に
すごいこだわりがあるのだそうだ。


この作品もご多分に漏れず
命がとても丁寧に
かつ明瞭に表現された
清々しい作品だった。

題名からは想像もつかないけれど。


予告を観て
「密室での殺し合いでしょ〜」
と敬遠している人は

だまされたと思って観てほしい。


杉咲花さんの
瞬きひとつしない
鬼気迫る演技も 見もの!




《七つの会議》は
もはや全編がクライマックス!


正義のぶつかり合い!役者魂のぶつかり合い!


テレビドラマでも
充分楽しませてくれる
池井戸潤作品だけれど

映画館は映画館の凄味があって良い!


あの顔芸対決はスクリーンで観る価値あり!


展開の鮮やかさにも
「ほぇ〜」と唸らせてもらった!



あと
意外なほど良かったのは
《雪の華》


YouTuberの影響か
昨今はテレビも映画も
とにかくテンポが良いように思うのだけれど

これは、そんな風潮に反して
とてものんびりした映画だった。


余命わずかのヒロイン…
というお涙ちょうだいな設定は抜きに

芽生えた恋を
行動に移すときのすっごい勇気とか

相手がよくわからないことの不安とか

家族に「彼女」って紹介してもらえた時の
嬉しさとか

にっこにこで手を振って別れたあとに
ちょっと「ふぅ」ってなっちゃうところとか

夢心地なデートを終え
ひとりになってから我に返り
しゅるしゅると現実に戻ってくる瞬間とか…

恋の刹那が
とても丁寧に描かれていて

アラサーの私は
いつかの初恋を思い出し
おなかが痛くなるくらいキュンキュンした。


ヒロインとお母さんの関係性も
とてもステキ。



観ているだけでヨダレが出ちゃったのは
《そらのレストラン》


北海道を舞台に繰り広げられる
酪農や農業、漁業など
第一次産業に奮闘する人々を描いた
群像劇。


「あの人においしいものを食べさせてあげたい」

って、すごい原動力だなぁと思う。


そうして
誰かを大切に、食を大切にすることは
自分を大切にすることにも繋がってくる。


「おいしい」の向こう側に
想像できる顔があるのは
とても幸せで尊いことだ。


登場人物がみんなのびのびと自然体で、
観ているこちらまで
いろんなしがらみから解放されたような
気分になった!

チーズが食べたくなるよチーズ



最後に。お仕事で、少しばかり宣伝に携わらせてもらった《少年たち》



1969年の初演から50年もの間
ジャニーズの中で
伝説として語り継がれている舞台が
映画になって登場!


それもジャニー喜多川
製作総指揮だというから驚き。


この映画化について、
情報屋役で出演された
SixTONESの田中樹さんは

「軽く聞こえちゃうかもしれないんですけど、『ラッキー』って思った、こんな歴史ある舞台の映画化に立ち会えるなんて!」

と、舞台挨拶で喜びを語ってくれた。


私も、このショーを
スクリーンで観られるなんて
今の時代に生きていてラッキーだと思う。


画面の中を縦横無尽に駆け回る美少年たち…


そのパフォーマンスは本当に圧巻で
華やかさと彩やかさに
目も心も奪われたまま2時間が過ぎた。


見応え抜群のミュージカル映画
《少年たち》は
3月29日(金) 全国公開。


公開されたら
もう一回観に行っちゃおチュー



昨日発表された
アカデミー賞では
《グリーンブック》が
作品賞を取ったね。


次はこれに決めたアメリカ