「捨てたんじゃない、誰かが捨てたのを拾ったの。拾ったってことは、ほかに捨てた人がいるってことなんじゃないですか…?」





気持ちのやり場のない物語だった。



何か、もっと他に方法があったんじゃないか

とも思うけど


たぶん貧乏ってそういうこと。



知識がないから

そうするしかないのよね。



知識さえあれば

貧乏になんてならないよう

できているんだもの、今の日本は。



ただ、そこには確かに

幸せがあったから


この世には

愛も希望もちゃんとあったから


誰かと心で繋がった経験を忘れず


登場人物が

この先も強く前を向き生きてくれることを

切に願う。



っていうところまで書いて

思い出した。



これはドキュメンタリーじゃない、

エンターテインメントだ!



そんなことを忘れてしまうくらい

それぞれがそれぞれでしかなかった…



すんごい役者魂のぶつかり合いを

見た気がする。



脇の脇まで

演技派として定評のある

豪華俳優陣。



だってさぁ

ふつうあそこに

池松壮亮 使う?!


松岡茉優にあんなことさせる?!


池脇千鶴に高良健吾を出す?!



底辺を映した作品なのに


全編を通して

映画としての質の良さが感じられた…!



ああいう人たちが集合して家族になった

ってところは〝映画の中のお話〟だなって

思うけど


個々の物語として見てみれば

実社会に起こりうる

っていうかすでに起こっている出来事。



私は、私のまわりに生きる人を

あんなところには追い込まんぞ、と

かたく決意した。



ストーリーの好き嫌いは別として

せっかくこの映画のリアルタイムに

立ち会えたのだから


絶対に劇場で観るべき!

って思ったよー!