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夜を徹して、今年最後に読了したのは、宮部みゆき『理由』

前回『火車』の読書感想文を書いたところ、思いのほか多くの反響をいただき、中でも〝宮部みゆき先生の世界観がいかに素晴らしいか〟こんこんと説うてくれたKマネージャーのオススメにしたがって、手に取った。


事件の全貌を、インタビュー形式で明かしていくという手法が、そもそもセンセーショナル。

ひとつの物事が、さまざまな人の視点で描かれているので、情景を立体的に想像できるの〜!

この物語が世に出たのは、1996年。
日本が、バブルのあと始末に追われている頃だったらしい。

高度経済成長期を終え、不景気のまっただなか、〝マイホーム〟や〝家族〟の在り方も、ずいぶん変わっていったんだって!

そんな、当時の社会を風刺しつつ、エンターテインメント性もたっぷり。

読み応えバツグンの作品だった!


ちなみに、1996年は、私の両親がマンションを購入した年。

あれから20年。

最後は私ひとりで住んでいたそのマンションを、今年、手離した。

パパルンバは
「あのときは、夢いっぱいで買ったんだけどな〜」
と、後ろ髪ひかれており

ママルンバは
「昔と今では、私たち家族の形が変わったんだから、住処が変わるのも仕方のないこと。」
と、いさぎよい。

なっちゃん(妹)は
「ひかるちゃん、帰る場所がなくて平気?」
と、しきりに私を心配してくれた。

家族ってなんだろう。

そんなことを考える機会が多かった2016年の最後に、この本にめぐり逢えたことは、偶然ではない気がする。


今年も、たくさんの良書に出逢えて、楽しかった。

来年はどんな冒険が、幻想が、大恋愛が、待っているのかしら〜♫うふふ

※写真は、今年もいっぱい、江國香織の本を貸し借りした、まなみん♡