その日は、コーヒーをたくさん、飲んでいた。
小雨が振っていた。
肌寒くて、トイレに行きたくなった。
ギャラリーの前を通りかかった。
私の好きな感じの展示をやっていることが多いので、
たまに寄らせてもらう。
とにかく、トイレに行きたかったので、
屋根のあるところに自転車を止めさせてもらって、
地下におりた。
画廊が2件入っている。
部屋は3つ。
いちばん小さな部屋で、私は釘付けになった。
ブルーの美しい絵が、壁にかけられていた。
壁に対して、絵が大きいのに、威圧感はない。
すごく、気持ちがいい。
18日の中日新聞の夕刊記事が置いてあった。(上の写真)
実物の絵は、写真とは全然違う。
透明感があって、もっともっと美しい。
写真を撮影して、それをキャンバスに拡大して書いたものだという。
あまりにジッとみていたら、作者の方が声をかけて下さった。
田中宏治さん。
とても、丁寧にお話をしてくださる方だった。
絵の行程をすこし、教えて下さった。
私のことも聞いて下さったので、
自己紹介して、写真集をみてもらった。
とっても大切に扱ってくれて、褒めて下さるので
かれにプレゼントした。
そういう人の手元に置いてもらえるのが、すごく嬉しい。
(こういう一方的な行為って、手編みのマフラーのように、重荷になったりするのかな?)
白い部屋に、彼のブルーの絵は、
とても美しくて気持ちがよかった。
「こんな絵が、飾ってあるホテルがあったら、いいのにな」
展覧会は、28日まで。(月曜は休み)
場所は、伏見駅9番出口、ワタベウェディングよこ、伏見ビルB1F名芳洞。