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博士の愛した数式/小川洋子


博士の愛した数式
本屋大賞第1回受賞作品。

映画化もされているから既読の方も多いだろう。

姉から小川さんの文章が好きだと聞き、最初に買った彼女の作品。


記憶が80分しか持たない難病をもつ数学者の「博士」と、

彼の身の周りの世話をする家政婦とその息子、

博士の義姉にあたる老婦人、この4人くらいしか登場しないのだが

3分の1も読み進めたところで、すっかり博士の人柄に魅了されていた。


小川さんは本作品執筆にあたり、数学者の藤原正彦さんを取材したそうだが、

最初、「純文学、しかも数学者が主人公なんて売れねえだろうなあ」と

タカをくくってた藤原さんは、完成した作品を読み、最後には

「小川さんは数学と文学を結婚させた」と絶賛している。


数式を愛してやまない博士の解説を読んでいると、こちらも家政婦の息子同様、いっしょに数式の問題を解くハメになり、博士の手にかかると堅いイメージの数式たちが途端に丸みを帯びて、正直で屈託のない素直さを見せるから不思議だ。


男女の色恋はメインテーマではないが、なぞめいた老婦人と博士の過去を

語るモチーフとして使われ、物語全体をやわらかに彩っている。


小川さんの作品をもっと読みたくなった。



はじめまして

職場の社長からブログを書いてみてください、と言われたのが約1年前。

自分の書いた文章が人様の目にふれると思うと大それたことのような気がして

萎縮したけれど、別に何百、何千の人が読むわけじゃなし、

会社でのトピックスや世の中の動きなどを織り交ぜつつ書き始めた。


更新頻度はずぼらな性格を浮き彫りにしただけであったが、

文章を書くというのは非常に難しく、また独りよがりな作業だと思い知った。

しかし書いているうちに、なんでもない日常の、なんでもない出来事に対し、

自分なりの見解を見出すクセがついてきたような気がする。

自分との対話、というか、人に伝えたいというよりも、

それは自分との対話だった。


いずれにしてもたいしたことではなく、人様にお見せするほどのことは何もない。

ただ、時にはリアクションをいただいたり、新たな発見をしたりすると

ほのかな楽しさがわいてきて、なんともない日常をつれづれと

書くようになっていた。


ブログの浸透はハイスピードで進んだが、世の中には文章を書きたいという人

が意外に多いのだという証にもなると思う。

文章を書くことで他人とつながり、また自分を取り巻く事物とつながり、

情報を共有し、記録として残っていく。

無気力・無関心な世代という表現とはある意味裏腹な関係性だ。


会社でのブログとは別に、もっとフランクで自由に日々のつれづれを

書いていこうと思って始めたプライベートブログ。

自分が興味のある音楽・写真・映画・旅・お酒・食べ物・動物など、

とりとめもない話や毎日の出来事。

もし、ひとつでも同じことが好きと思える人と出会えたらうれしい。