色々と問題が噴出している「パリオリンピック2024」だが、前半戦が終った。睡眠不足と不規則睡眠で体調がおもわしくない。今録画で男子バレーボールがイタリアに大逆転負けした試合と、体操男子の種目別で岡慎之助選手が平行棒で銅メダルを、鉄棒で金メダルを獲得した。岡選手は一人で金メダル3つを含めて4つのメダルを獲得した。しかし鉄棒を見ていると、オリンピックでも運不運が存在するのだなと改めてしみじみと思った。しかしこの運不運はある程度納得できるものだった。岡選手は鉄棒の金メダルを「素直に喜んでいいものか」と語っていたが、本当に不思議なことが起きた。1番目の選手が鉄棒から落下して始まった。金メダル候補だったらしい。2番目に登場したのが岡選手である。岡選手は無難にこなして、あまり高得点にはならなかった。種目別は8人の選手が演技するのだが、鉄棒から落下する選手と着地に失敗する選手が続出した。岡選手と17歳の選手が大きなミスなく演技を終えていた。他の選手は落下したり、着地に失敗して手をついたりしていた。着地に失敗したチャイナの選手と最初に登場して落下した台湾の選手が銅メダルを獲得した。13点台の得点だった。岡選手と17歳の選手も同得点だったが、内容による差があったようだ。よくわからないが、チャイナと台湾の選手間には差がなかったようで、二人が銅メダルだった。表彰式の時、チャイナの選手が台湾の選手に握手を求めたが、台湾の選手は拒否していた。水泳でも外国の選手がチャイナの選手の握手を拒否していたようだ。私は昭和26年生まれで昭和38年に小学6年生である。「中国」と言うとオリンピックで「チャイニーズタイペイ」と呼ばれている国であった。現在日本にだけ「中国」という呼称を押し付けてくる「中華人民共和国」は「中共」と呼んでいた。担任はバリバリの日教組の先生だったが、「中共」と呼んでいたと思う。「中国」と言う呼称は蔣介石の「中華民国」の事を指していた。アメリカが、勝手に大陸の方を「一つの中国」と認めてからおかしくなった。ここでも大陸の「市場」が欲しかったのであろう。19世紀以来変な外交を行っている。アメリカの外交の失敗のツケは、日本や他国が払わされている。「中華民国」は頑張っている。半世紀以上経っているが、なんとか独立を守っている。競技場では「台湾」の応援グッズが没収されているそうである。「チャイニーズタイペイ」でなきゃいけないらしい。「香港」も「チャイニーズホンコン」だったかな。世界最多の兵士数を誇り、軍事的にも経済的にも文字通り「大国」になった「チャイナ」は、大国としての責務は果たさないが、大国面をして、色々な干渉をしてくる。「共産党独裁」でなければ、仲良くも出来るであろうが、今のままだと「倫理道徳」も「国際法」も通用しない、未開な非文明国として扱うしかないのではないだろうか。鉄棒の表彰式から色々感じさせられた。

 ロシア不在のオリンピックでは、メダル争いはアメリカとチャイナの争いになっている。しかも近年はチャイナの方が優勢な部分もあるらしい。ロシアのドーピング問題はずっと引きずっているが、チャイナもドーピング問題がある。結局うやむやにしてパリ五輪に参加しているので、外国からの握手拒否にあっているようだ。日本はここでも「お人好し」をやってしまっている。政治色を出すなと言うが、オリンピックが資本主義社会の産物だという側面は強いと思う。ただ世界は「商道徳」という概念は持ち合わせていない。利益が大事である。本当に「国益」なのかなとも思うが、「私利私欲」を肯定しているので、利益が上がればそれでいいと思っている。「欧米の資本主義社会」は危機に瀕しているが、欧米の富裕層や貴族たちは意に介していないようだ。「国民を守る」という意識に乏しいのかな。

 また脱線してしまった。前半の見どころを書くつもりだったが、つい表彰式でのやり取りから連想してしまった。