今日は4月1日、新年度のスタートである。令和6年も3ヶ月が過ぎたが、年度としては今日からがスタートである。4月1日付の新聞には教職員の異動が掲載される。現役の時はもちろんのこと、退職してからも、しばらくは異動の発表を楽しみにしていた。都道府県によって違いがあるだろうが、内示は1週間以上前に発表されている。年度によっても時期が異なっている。一般教職員の内示から新任教職員の内示、それから管理職の内示があるようだが、よくわからない。昭和と平成では違っていたし、令和でもまた違っているのではなかろうか。新年度の校内人事は発表済みの事が多く、異動の内示で手直しされることが多い。小中学校の教職員の異動と、県立学校の教職員の異動は、同日に発表されるが、管轄が違う。県立学校の教職員は、県職員と同じではあるが、少し違う。詳しいことは平教諭で終わった私にはよくわからない。今はよくわからない主幹教諭とか指導教諭とかが出来ているみたいだが私の頃は、教諭の上が教頭で、管理職になる。課長補佐級ということらしい。校長は課長級ということらしいが、課長級にもさまざまあるらしい。私は中学2年生の時、国家公務員上級試験というのがあり、それが昔の軍隊で言うと将校を育成するところで、合格すると官庁に配属されて経験を積むらしいと。その頃の事であるが、大蔵省がエリートコースで大蔵官僚が国を動かすと。司法試験も難しいが、国家公務員上級試験も難しいと。警察官も国家公務員上級試験に合格すると、警部補からスタートするらしいと。漫画で「ワイルド7」というのがあったが、私の記憶だと隊長は警視長だったと思う。その為か警部補と言っても、そんなに高い役職とは思わなかった。しかし一般の警察官ならば、警部補になれば出世した方らしい。下から巡査、巡査部長、警部補らしい。先輩後輩の方が階級が同じでもものをいうようだ。学校では教諭、教頭、校長の3つであった。旧軍では兵隊、下士官、将校と大きく分かれていて、兵隊でも新兵と古参兵では随分と扱いが違ったようである。兄の父親は陸軍伍長とあったが、戦死した為に2階級特進だったので、実際は上等兵で亡くなったのであろう。後にバイト先でお世話になったマネージャーは、大学を出ているのに兵隊で取られたと憤慨していた。30近くで召集を受けて、南方に派遣されたそうだ。終戦時は一等兵だったそうである。苦労したようだが、その話はしていなかった。丁度その頃新聞の連載で「坂の上の雲」があったので、私にも読むように勧められた。

 どこの職場でもそうであろうが、新しい仲間を指導するのは先輩である。教員の世界では校長教頭を除けば、同じ教諭でしかないので、先輩後輩が幅を利かせる。ただし年齢も尊重される。私の先輩教諭に年下がいたのだが、その彼は歓迎会でぼやいていた。新採教諭が来るというので喜んでいたら、年上だったと。その頃は年下の者がするというのが多かったように思う。国語科教師10名いたが、うち一人は教頭であった。その頃は教頭でも授業を持っていた。漢文だけを教えていた。

 後に転勤したが、転任者挨拶で代表1名が挨拶になることが多いが、そこでも一番の年長者が挨拶した。どういう訳か三度転勤して三度とも転任者挨拶が回ってきた。まあ偶然であろうが、昭和から平成は、やはり「長幼の序」ではないが、年齢による取り扱いに違いはあったな。今は年齢による差別ということで、行われなくなったのかな。全員に挨拶させるのかな。

 学校での生徒の関心事は担任は誰になるのかなということではないかな。クラス分けも最近は細分化しているので、同じ普通科でも大体において見当が付くことが多くなった。最初のころは2年生でも文理分けをしなかったし、3年生になっても国立私立のクラス編成ではなかった。建前が全員国立志望ということだったから、私立志望の生徒でも数学や理科の授業がみっちりあったので、大学合格するよりも卒業するのが大変だった。共通一次試験前に私文志望のクラスメイトからの激励のエールが送られたり、2月に入って、私大受験が増えるころに、国立志望のクラスメイトからの激励のエールが送られた。私は初めての3年生の担任だったので、それが当たり前かと思っていたら、そうでもなかったらしい。有志の発案だったらしく、後に印象深かったと言ってくれた卒業生もいた。就職希望者は確か2名いたと思うが、結局は1名は縁故採用で就職して、もう1名は公務員試験に合格していたので、市役所に勤務することになった。早生まれだったので、最年少の市役所職員として、紹介されていた。

 今日ラーメン屋に昼過ぎに行ったら、いかにも新入社員ですと言う感じの若者と、上司と思われる年配の社員が店を出て行っていた。今は夜の歓迎会は難しいのかななどと想像していた。もしお近づきの昼食ならば、少し安上がりではないかななどと、勝手な想像を膨らませた。とにもかくにも新しい出発だな。新入社員に幸あれだな。