三段リーグの結果は月曜日までわからないのかと思っていたら、第3回AbemaTVトーナメントの決勝を見た後、将棋連盟のホームページを見たら、結果が載っていた。最悪だった。残り8戦6勝2敗で昇段だと思っていたが、20日の対局は三段リーグの下位の方で、連敗中であったので、是非とも2連勝してくれと願っていた。しかし三段リーグは魔のリーグで、連勝中の三段があと1勝で昇級というところで、連敗で昇級を逃す事は枚挙に暇がない。逆に連敗中の三段が、降段点に近づき、急に目が覚めたように連勝して降段点を避ける事が出来たりする。プレッシャーのかかりようは、凄まじいものがあるらしい。ことに最近は十代の三段には期待も大きいせいか、なかなか次点さえも取れない。むしろ20代前半の三段が次点を取った後、自信をつけるのか、無事に2位以内に入り四段昇段を果たしていくというパターンが多くなっている。現在次点保有者は西山三段と古賀三段だけである。前期は20歳の服部三段と25歳の谷合三段が昇級したが、どちらも次点保有者であった。その前も石川三段が次点保有者で2位昇級を果たした。現在、現役最年少棋士は藤井二冠だが、次は21歳の服部四段である。3番目は19歳で昇級した斎藤明日斗四段である。4番目は現在22歳で六段の増田六段である。14歳で三段昇段を果たし、中学生棋士誕生を期待された天才棋士である。16歳で四段昇段を果たした。28連勝中の藤井四段と対局して、10代棋士同士の東西の天才棋士対決と騒がれたと思う。藤井四段の引き立て役になってしまい残念だったが、翌年竜王戦本選トーナメントで勝ち、その天才ぶりの一端を示した。30連勝を阻止した佐々木勇気七段も中学生棋士を期待された逸材である。これまた16歳四段となった。中学生で三段になっても、三段リーグで2年前後かかってしまう。

 今期10勝2敗でトップを走っている三段は伊藤三段で、藤井二冠と同学年である。ついに来たかという感じである。何かで読んだが藤井七段(当時)のライバルになり得る奨励会員ということで紹介されていたのが伊藤三段と上野三段だった。その伊藤三段がトップを走っているので1枠はもう間違いないかな。現在西山三段は7勝5敗と随分と順位を下げたが、あと6連勝か5勝1敗でも次点の目があるのではないかな。後がないと追い込まれた気持ちになるか、順位が下がったことにより開き直って連勝できるか。今期は上位に来た三段が結構崩れているので、まだまだこれからと期待しよう。女性枠の特別枠について早く検討してもらいたい。西山三段が年齢制限にかかってからでは、面白くないであろう。野原女流2級が9月からデビューする。中学生名人にもなった逸材である。最近の女流棋界は奨励会有段者のタイトル独占になっている。現役の西山三段、退会になった里見三段、同じく退会になった加藤初段である。奨励会有段者で退会になった人は指導棋士になることができる。清水女流七段以来の奨励会員でなく、女流棋士になった女性が複数タイトルを獲得するという夢がかなうか。和田あき女流初段の妹も9月デビューだそうである。こちらも期待の新人である。