昨日の夕方日本将棋連盟のホームページを見たが奨励会の対局結果が出ていなかった。相変わらず遅いなあと思いながら、ブログの更新をどうしようかと迷っていた。結局「ロンちゃんノート」にして久しぶりに「将棋」から離れた。ブログを更新して、何度目かの日本将棋連盟のホームページをあけたら、西山三段が連勝していた。7勝3敗である。これで5連勝である。三段リーグ突破に連勝は欠かせない。連敗は厳禁である。今期は混戦模様なので13勝5敗だったら昇段間違い無しだろう。後6勝2敗で当確と思うが、これからが大変である。競争相手は必死になって倒しに来る。プレッシャーは大きくなってくる。後1勝で昇級となって3連敗4連敗は枚挙に暇がない。後に四段昇段を果たせば、そういうこともあったねと思い出話にもなるが、その後四段昇段を果たせず、退会になったら悲惨な話になる。まだ先は長いようだが、今期はコロナの影響で対局が延期されていたので、7月8月の日程が過密になっている。勢いに乗って一気に四段昇段を勝ち取れるか、西山三段にとっては正念場の夏である。

 奨励会の結果を見た後王座戦本戦決勝の渡辺二冠対久保九段戦を視聴した。昼間見たときは、やや渡辺二冠の方が指しやすそうだったが、夜戦に入ると久保九段有利になっていた。ほどなく渡辺二冠の投了で王座戦挑戦者は久保九段に決定した。先日梶浦六段に敗れていたので、なんとなく久保九段は終わってしまったのかなと思ったが、どっこい地味に勝ち上がっている。

 久保九段はタイトル獲得数7期の大棋士である。通算でも升田実力制第四代名人や南芳一九段と並んで11位タイである。現役棋士の中では羽生、谷川、渡辺、佐藤康光、森内九段の次の6位タイである。上5人はいずれも永世称号獲得者である。地味な印象は獲得タイトルが王将4期棋王3期のせいかもしれない。王将位は以前は三大タイトルの一つで権威も価値もあったが、名人戦の主催者争いで朝日と毎日の共同主催になり、王将戦が毎日とスポニチの主催となって、優勝賞金が大幅に減ったようだ。伝統よりお金という風潮になり、賞金額の多寡で序列が決まるようになり、現在に至るということである。私はタイトル戦になった順番でいいと思っているが、それでは大金を出した甲斐がないということかな。渡辺二冠は棋聖位を藤井棋聖に奪取されたと言っても、名人位に挑戦中だし、叡王戦でも挑戦者決定戦まで進み、豊島竜王名人に敗れた。まだまだ現役最強の棋士と言っても過言ではない。

 さてもうすぐ王位戦第3局が始まる。どのような将棋になるか楽しみである。