約4ヵ月ぶりに「政治経済社会」でアップする。イスラエルがイランを攻撃したのも驚いたが、アメリカがとうとう牙をむいた。アメリカがイランを攻撃したが、恐らく勝算を計算しての事だろう。オリンピックだったら「勝つことより、参加することに意義がある」と言えるかもしれないが、「戦争は勝つことが至上命題である」。少なくとも負けないことである。
トランプ大統領は「自分が就任したら、直ぐに停戦に持ち込む」と言っていた。ロシアのウクライナ侵攻も、結局は停戦に一歩近づいたかと思われたが、戦線は拡大したのではないか。イスラエルのガザ攻撃もとうとうイランを空爆する事態になってしまった。イスラエルのイラン攻撃に勇気づけられたか、アメリカまでイランを攻撃した。第三次世界大戦にまで拡大するかもしれない暴挙である。第一次世界大戦も第二次世界大戦も、当初は世界大戦になるとは思っていなかったと思う。しかし戦線はドンドン拡大して、何のために戦っているかもわからない状態になってしまった。しかし有史以来最悪の死傷者を出す戦争になってしまった。膠着状態だった戦線も、アメリカが参戦することで、打破されてしまった。第一次世界大戦の終結は、確か「休戦協定」によるものではなかったか。ドイツ国内で革命が起こり、休戦する動きになった。ドイツ帝国は滅び、革命政府がドイツを導くことになった。NHKの「映像の世紀」では休戦になって大喜びをするドイツ国民が映っていた。ところが戦後処理が悪かった。英仏はドイツが復興して、また強力になることを恐れて莫大の賠償金を要求した。当時最も民主的国家になっていた「ワイマール共和国」は賠償金の支払いに苦しむ。ヒトラーの台頭を許すことになる。ドイツのポーランド侵攻の1939年を第二次世界大戦勃発としているが、それ以前にドイツ周辺の地域を攻撃して占領していってる。昔ドイツが支配していた地域は、ドイツ民族のものだと現在のウクライナにも侵攻している。第一次世界大戦でも兵器の開発は進んだが、第二次世界大戦でも加速度的に兵器の開発は進んだ。その最たるものが「原子爆弾」であろう。「原爆の開発競争」はドイツや日本でも進んでいたそうである。戦後ソ連が原水爆を開発していったのは、ドイツを占領した時、ドイツの原爆の開発を横取りしたそうである。原爆の開発は、ユダヤ系ドイツ人やユダヤ系アメリカ人が主導していった。ヒトラーに先を越されたらいけないという気持ちが、原爆開発の推進力になったという事らしい。開発した原爆は日本に投下された。暗号の解読が出来ていたアメリカ軍は既に日本が降伏しようとしているのは察知していたと思う。後に「原爆投下は100万のアメリカ人将兵の命を救った」と言っているが、詭弁であろう。
私は昭和30年代に小学生だった。たまに見る映画では、洋画ではアメリカの映画をよく見ていた。颯爽とインディアンを蹴散らす騎兵隊に喝采を挙げていた口である。「開拓者魂」というのは耳に心地よく聞こえていた。しかし北米は大体において英仏の植民地であった。そこにヨーロッパからの移民が押し寄せ、本国と対立するようになった。独立戦争が始まり、植民地から脱却することが出来た。東海岸から西海岸へ力でもって、白人たちが押し寄せた。キリスト教世界では白人は人間だが黒人や有色人種は自分たちと同じ人間とは思っていなかった。TVで見る、騎兵隊がインデイアンを殺している場面は、今ならば虐殺言えると思うが、その頃は正義の戦いと思っていた。先住民の土地と命を奪い、「開拓」と称して自分たちを正当化していった。国家の成り立ちから厳しかったと思える。18世紀19世紀で広大な土地を獲得したアメリカは、20世紀になりヨーロッパの戦争に首を突っ込むことになった。見方によっては白人間の主導権争いにも映るが、「植民地競争」で利権をほしいままにした白人は、欲望が拡大してしまったのか、地球上で勝手な振舞いをするようになった。
戦争が無くならないのは、土地や様々な利権が絡んでの事だから、戦争に勝てば莫大な利益が出るのだから、やめられないという事だろう。戦争の口実は色々上げることが出来る。よくあげられるのが「宗教戦争」である。目くらましみたいな理由である。互いの宗教の正当性は大事であろうが、果てしなく続く殺し合いを肯定するものではあるまい。中東に石油が出なかったらこんなにもならなかったであろう。タダで、もしくは安く石油を手に入れようと、アメリカをはじめ欧米各国は軍事力を使っているように見える。「核施設への攻撃」は非常に危険である。アメリカは何度でも、口実づくりの為に、何かを仕掛けていく。アメリカ本土をほとんど攻撃されたことがないアメリカにとって、戦争は対岸の火事である。むしろビッグビジネスのチャンスととらえているかもしれない。広大な国土を所有している国家は、現場の悲惨さがあまり実感できないのかもしれないが、幸いSNSの発達で瞬時に事態がわかるようになった。しかし「湾岸戦争」以来殺人の現場で人の目が届かないことも多い。事前にわかっていればボタンを押さないかもしれないが、押してしまった後は正当化するしかない。「盗人にも三分の理」と言うぐらいだから、正当化する材料には事欠かない。
しかしアメリカを批判してばかりしていても、問題は解決しない。ヨーロッパではアメリカ離れが進んでいるという。プロテスタント系の思想にはついていけないという反省もあるらしい。日露戦争が終ったのは「ロシア革命の影響」が大きいという。第一次世界大戦の終わりも「ドイツ革命の影響」が大きいという。ヒトラーのドイツは無条件降伏をしたが、それは無政府状態になったからである。ウクライナ戦争はロシアの国内で、反乱なり革命が起きないと難しいかもしれない。イランの場合はやはり「イラン革命」であろう。結局は国内の状況で国家の体制は変わる。アメリカはそれを狙っているのかもしれないが、外からのちょっかいでは無理だろう。イラン国内でこれではいけないという空気が強くならないと変わらないのではなかろうか。ベトナム戦争が終わったのも、アメリカ国内で反戦ムードが盛り上がったからと思っているが、間違った認識であろうか。