春から夏へと季節が変わってきたような、日中は暑いくらいの温度になってきました。
そのうち冷房が必要になりそうです。
家を新築するにあたり、結構たくさんの書籍を読みまして。
根が凝り性なのか、何か気になると調べたくなる性格なのです
その中の一つにこちらの本があります。
この中にエアコンの必要能力を計算する式が載っています。
電気屋さんに行ってエアコンを見ると、かならず◯畳用と畳数の目安が書かれていますよね?
実はあれ、50年前の無断熱住宅の時からずっと見直されていないのです
50年で断熱も気密も大きく性能が向上しているので、本来はもっと小さな容量で済んでしまうのですが、それを知ってか知らずか売る方も買う方も相当なオーバースペックのエアコンをわざわざ高いお金を使って買ってしまっているというわけですね。
私はこの本を読んで、工務店に「エアコンの必要容量を計算して欲しい」と、わざわざ計算式をお渡ししてお願いしたんですけどね、
「計算しなくてもだいたいでいいですよ」
「計算しろと言われればしますが、別途料金が…」
などとにべもない言い方をされてしまいました撃沈
なので、自分で計算したのですが、してみたらなんのことはない簡単な計算でした
エアコンには暖房と冷房がありますが、暖房の方が消費電力が大きいため、必要暖房能力を計算して買うエアコンの容量を決めます。
この式を見ると、Q値?C値?なになに?
リームー(無理)と思ってしまいがちですが、中身を知ればなんてことはありません。
まずQ値から。
Q値とは「熱損失係数」のことで、窓・床・外壁・天井・屋根から、どれだけの熱が室内から外に逃げていくのかを数値化したものです。
簡単に言えばその家の断熱性能を表したものですね。
今はQ値を使わずUA値を使っていますので工務店に自邸のUA値を聞いてみましょう。
そしたら次に、UA値からQ値に変換する式を使いQ値を出します。
正確さには欠けてしまいますが、これで概算できます。
続いてC値について。
C値とは「相当隙間面積」のことで、その家にどのくらいの隙間があるかを表すものです。
こちらは机上の計算では算出できず、実際の家を専用の機材を使い測定して出します。
我が家はC値測定が工務店の標準だったのでわかることができましたが、通常は測定しないことの方が多そうです。
5万円ほど追加で出せば測定してもらえるのでお願いしてみてもいいかも知れません。
また、今流行の吹き付け断熱系は気密が取りやすくそういうお宅はC値2〜1くらいは取れている事が多いので吹き付け断熱の家はその数字を入れてみてもいいと思います。
上記の計算式を使い我が家は家1軒全体を暖房するのに14畳用のエアコンを買えば足りそうでした。
36坪の家なんですけどね
(冬は1階のエアコン1台、夏は2階のエアコン1台で家全体を冷暖房しています)
いかに現代の家に、表示されている畳数表示がオーバースペックかがおわかりいただけるかと思います。
今新築で建てている方は、明らかに50年前の無断熱住宅よりUA値もC値も向上しているので、畳数表示通りに買ってしまうと損しますよー!と言うお話でした。
このことは電気屋の売り場にいる方も、工務店やハウスメーカーの人でえ、知らない方が多いのが現状です。
もう少し詳しく知りたい方はぜひ本を購入して勉強してみてくださいね
著者の松尾さんさんのYouTubeも非常に参考になりますので、良かったらご覧ください