【「甲子の日」は大黒さんのご縁日】
梅雨に入りました。
雨降り日和はなんとなくスッキリしない気分ですが、
この季節があるからこそ、穀物や果実、草花が大きく育つ…
そう思うと、雨の日も感謝、幸せを感じることができます。
さて、今日は「甲子」の日、大黒天縁日です。
甲と子が相生(水生木)の関係にあり、干支の組合せの1番目であることから甲子日は吉日といわれています。
「子」と「鼠」が結び付くことから、鼠が大黒天のお使いといわれ、子の刻に大豆や黒豆などをお供えします。
大黒天は「七福神」の一人であり、元はヒンドゥー教の戦いの神様で、仏教においては天部の仏様で、財運福徳、五穀豊穣、出世開運、縁結びなどのご利益をもたらす福神で、打ち出の小槌(こづち)を持っているのが特徴的なお姿。
【大黒天=大国主命⁉】
実はこの大黒天は、大国主命(おおくにぬしのみこと)と同一視(習合)され、 福徳の神として民間の信仰を集めました。
大国主命は非常に有名な神様で、音読みをすると「だいこく」と読むことができます。 大国主命をお祀りしている出雲などでは、実際に「だいこくさん」と呼ばれ、親しまれています。
今日では神社とお寺がわかれているため、神様と仏様がはっきりわかれているように感じますが、 日本では平安時代頃から神様は仏様の仮の姿とするという考えが広まっており、 明治時代に神仏分離令が出されるまでは、仏教と神道の区別は明確にされていませんでした。
そのため大国主命と大黒天は同一人物で、大国主命は大黒天の仮の姿と考えらるようになりました。
お正月に七福神巡りなどをすると、大黒天をはじめ七福神の神様は寺と神社の両方で祀られているので、お寺と神社の両方をお参りしたりするのは、そういった歴史的背景があるからなのです。
仏教と神道の関係は奥が深いので、興味ある方はぜひ一緒に学んでいきましょう。
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