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つづき(コナツ最後の日々。も飛ばしで!)

「「思いつき!思いつき!」なに?「キャトル・ミューティれるの。」」
な、なんつータイトルだ。
初聴は地味な印象。でも、最後の「手のひら一個手のひら二個」が美しい。美しすぎる。
そこを楽しみに聴く歌。

「バニファーおもちゃ工場の連中だよ!~露コナツ最初の日~」
コナツ最初の日、それが解るオチがすごい。
彼に取り憑いていた幻想とはっきり決別できた歌。
感動的な内容にふさわしい、美しいメロディー。

「コーナー」
PVがウサギを追って、不思議な世界に迷い込んで住人がお茶会をしていて…不思議の国のアリスだ。アリスもハートの女王に「あなたたちなんて一組のトランプじゃない!」って現実に帰るんだもんね。
でも、ウサギが現実に居てアルバムを聴いてるってところが好き。旅人くんは渋谷に消えてくのに。過去を蔑んでいなくて。
アルバム内唯一疾走感のある曲。
意外と歌詞が過激。
伏せ字になってる部分は、「君が『父親になにをされた』なんて聞かないよ」かな?
君の隣の部屋でパーティーをやる。旅人くんは、自分の部屋から脱出できたんだね。ひとを救う、ヒーロー。わあ、アリスがぴったりだ。

「ポエジー◇左腕」
ラララの部分がサウンドオブミュージックにきこえる。
コーナーで終わりでも充分なのに、この歌があるのがすてき。「笑いたいんだ…!」って叶えられなかった微かな叫び声と似た声で「なんだかうれしくなってしまう」
笑えたのかな、旅人くんは現実の世界で。

総評
以上、めちゃくちゃ持論でのレビュー。つかれた…。
まずアルバム名「雨に撃たえば」歌えばじゃなく、撃たえば。
初期七尾旅人は排他的表現、暴力的表現が多い。
彼にとって歌うことは、言葉を、旋律を選ぶことは武装なのかもしれない。
だから、撃たう、なのかな。
このアルバムには音にも歌詞にも流れがあって、主にそれを指摘したレビューになったと思う。
以前Twitterで七尾旅人本人が「ずっとファーストアルバムのようなものを作り続けようとしてる」って言っていたくらい、彼にとっても、思い入れの(もしくはトラウマ)あるアルバムなんだろう。
これは二度と作れないんだろうな。
なぜって?だって半分はドキュメンタリーなんじゃない?
彼自身の。
雨に撃たえばは、ひとりの少年の壮大で閉鎖的な物語。
こう書くとエヴァに似てるな。