7年くらい前に出版された本だ。
先日小学校のフリマで売れ残っていたこの本を買った。

江國さんは、ブログ仲間のやまとそらさんから教えていただき、
すっかりファンになった作家だ。

かなり遅きに失した感じ・・・

今頃になって一人影響を受けているので
現在進行形で共感を得ることは難しい状況だと思うけど。

誰しも20歳前後の恋愛は、それなりに記憶に刻まれているだろう。

それは、きっとぎこちないものだったからに違いない。

無駄に傷つき、傷つける恋愛。

状況をわきまえずに感情に走りすぎたり、

言わなくてもいいことを言ったりする。
本心ではないことをしたりする。

相手の心を読み間違える。
かっこわるいことを避けて、正直になれない。

そんなこんなで、後悔もあったり
はたまた
身体一杯愛するという純粋さに憧れたりもして

忘れられないんだろう。

小説では、そんな恋愛経験をした二人が
再会するという展開だ。

再会後どうなるのかは
あやふやな結末にしてあるところが
また、おしゃれ。

イタリアの街が舞台になっている。
アンニュイ(ennui)な主人公あおいの心情が
こまやかに表現されていて、
やっぱり、江國さんはすごいなぁと思う。









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