ガネーシャ・チャトルティ | 文座衛門書店のブログ

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インド・バラモン教の大祭の一つであるガネーシャチャトルティが始まった。

 

期間中はヴェーダ経典詠唱を捧げ、聖水でプージャをします。必ず聖音オームカラムを21回詠唱し、バジャンという神々を讃える歌を始まりと終わりに捧げ、ヴェーダ詠唱、ガヤトリーマントラとサマスターローカーマントラ等詠唱、最後に聖なる樟脳の炎(アラーティー)を捧げて終わります。バジャンはインドの音楽でバラモン教の讃美歌ですが民謡の源流と思われる曲調です。中には日本のお寺で奏でられる和讃とか御詠歌のような曲調のものもあります。

バジャンは日本ではたぶん、真言宗の行者が行う御法楽に相当するものだと思われる。

 

約10日間行われるガネーシャチャトルティでは、ヴェーダの内容をよく理解するよう努め、ガネーシャについて瞑想もします。いわゆるヴェーダ経典を理解するための集中学習期間としても有効です。

本格的な祈祷はバラモン寺院で僧侶からプラーナ・プラティシュタという、日本で言うところの入魂の儀式をしてもらうのが習わしです。
入魂して頂いた神像は生命体の器であるので、いわゆる聖なる精霊=エレメンタルが入りますので丁重に扱わなければなりません。

日本の場合ガネーシャ神の多くは高野山真言宗の寺院で大聖歓喜天という名前で祀られております。日本の大聖歓喜天はインドのガネーシャ神と同じような形状である、動物の象の頭に人の体をしているまでは良いのですが、祈祷の方法が真言宗なりの思想と作法に則して入魂されているため、インドのガネーシャ神よりも難しいということと、祟られやすいのが特徴です。

大聖歓喜天をお祀りできるのは、高野山で灌頂を受けた阿闍梨様でなければ穢法という、無免許営業や無許可祈祷のような罰がくだるようです。ですから危ないのです。多くの大聖歓喜天は秘仏扱いされており、それを破ると祟られるらしいです。噂では多数の怪死事件が発生しております。そういうことで安易に大聖歓喜天は信仰しない方が良いでしょう。信仰を望む場合はまず高野山の阿闍梨様に必ず相談してから接するべきです。これは大聖歓喜天に限ったことではないのですが・・・・・・。

インドではお国柄バラモン教を柱としたヒンズー文化の寺院が町内へたくさん存在し、ガネーシャ神への礼拝方法として、在家の檀家さんも家庭でプージャができるように伝授されているようです。
御利益は商売繁盛、障害克服、厄除けなど。特徴的なのは障害克服については、あえて信仰者に障害を与えてそれを克服できるようメンタルを鍛えるのがガネーシャ神の教育方法だという。

おそらくこの思想が真言宗に伝わり、祟りを引き起こしているのではないだろうか。それにしても日本の場合、死人が出るほどの障害とは一般的な現世利益とは程遠いものです。大聖歓喜天はきっとレベルの高い行者向けなのでしょう。

 

インドのガネーシャ神信仰については、日本に駐在しているインド人聖者のコミュニティ(アシュラム)へ相談すると良いでしょう。

 

 

 

 

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