他が為のものではない備忘録。
Vtuberにハマったのは大学生のとき。
笹木咲のキングダムハーツ実況から存在を知った。
そこからあちこち手を広げ何故かゲームを一切しないジョー・力一(りきいち)に出会う。
認識したのはVtuberカーのお悩み相談練習会。
ピエロおるなぁくらいの感じ。
いつの間にか居ていつの間にか空気を作ってくる。
配信に欠かせない人になっていた。
そこから切り抜き動画を追っていくと雨森小夜に出会う。
ジョー・力一と違って正直未完成な人。
それが好き。
保護者みたいな気持ちになる。
2019年夏。
にじロック開催。
にじさんじライバーがロック縛りの歌枠をリレー形式でやる。
力一と小夜ちゃんはそこにいた。
僕もリアルタイムで観ていた。
かっこよすぎた。
軽音部時代の僕の音楽観に影響を与えたのは間違いない。
そんな彼らが2021年秋にリアルライブをする。
全員3D。
行くしかないだろ。
チケ代2万は安くはなかったが抽選当たった直後に振り込んだ。
ライブ当日。
横浜駅から歩いてぴあアリーナへ向かう。
緊張していた。
画面越しでしかあったことない彼らと同じ空間にいることが出来る。
オタクってこんな気持ちなのか。
ステージの真正面。
前から数列目に座る。
横にいる女性も一人で来たのだろうか。
ペンライトは赤。
三枝明那好きなのかな。
買ったペンライトをターコイズ色に光らせて待機していると一曲目のギターリフが聴こえてくる。
エルレのSalamanderだ。
火柱がドーンと上がる。
熱気も上がる。
わ、歌ってると思った瞬間に涙が出た。
生きてるこの人たち。
明らかに3次元の人ではないのは重々承知している。
でも生きていた。
髪が揺れ息を吸っていた。
力一のパートはピエロ枠。
いつもの力一。
有料りきいちファーム。
小夜ちゃんは本当にロック。
ナンバガとかミシェルガンとか。
ギタリスト気持ちよさそうだった。
深夜高速は本当にやばかった。
マジで。
ごめんなさい隣の人と思ったけど一緒に泣いてた。
お茶でも誘えばよかった。
ライブ終了後。
GOING STEADYのBABY BABY、the peggiesの足跡、その他諸々を聴きながら物販を買い漁る。
誰と会話するわけでもなく。
買ったマフラータオルで涙を拭う。
一晩経って今。
あの熱狂を忘れられない。
僕も歌いたいなぁと思い数年ぶりにギターを手に取った。
おそらくVtuberから離れる日も来るのだろう。
しばらくは大丈夫だと思うけど。
この気持ちは死ぬまで忘れたくない。
改めて、他が為のものではない備忘録。
この気持ちは誰も分かってくれない。
それでもここまで読んでくれたなら。
読んでなくても。
分からなくても。
是非。