枕買いました。
高い。
寝心地はさして変わらない。
きのこです。
整体終わりに横須賀へ行った。
自分の青春を語るには外せない地。
通っていた高校が横須賀にあった。
先日高校の後輩から連絡があった。
闇歴史を弄くり倒してきやがったが懐かしいなという気持ちが湧いたからである。
高校時代の僕は隠にも陽にも染まることができていた。
でも隠にも陽にも馴染めなかった。
今も高校時代の友人と連絡を取ることはない。
当時から中途半端な人間だった。
じゃあお前の高校時代は青春の欠片もないのか?と聞かれるとそんなことはない。
楽しかったと思う。
帰り道に寄ったネイビーバーガーや二郎系。
ふらっと入ったレコードショップの優しいおじさん。
楽器屋のナルシストな店員。
当時の彼女と歩いてたら外人から指笛を鳴らされたドブ板通り。
ライブをやった駅前の商店街や公園。
台風の日に駆け込んだ人気のないショッパーズプラザ。
打ち上げが終わる度に入った熱電球と星が綺麗なmore'sの屋上。
エモという簡単な言葉で片付けていいのかわからないくらいエモ。
Twitterのトプ画も高校の修学旅行の時の写真だ。
というぐらい思い出がいっぱい。
久々に歩いた横須賀は小さかった。
いや。
高校生の時と違いタバコは吸えるようになったし長い前髪は無くなったし制服という縛りもとっくにない。
コロちゃんの影響かドブ板通りは活気がなかった。
高校生の時には視界に入らなかったスカジャン。
意外と高いのね。
ショッパーズプラザはなくなっていた。
厳密にはなんかあったがショッパーズプラザではなくなっていた。
中には親子やカップルがいっぱい。
僕は独りだった。
思い出の場所を巡るのに1時間かかった。
1時間しかかからなかった。
こんな小さな世界で青春を紡いでいたのか。
あと横須賀の喫煙所は想像以上に少なかった。
最後に寄ったのは高校跡地。
噂では聞いていたが家電量販店になっていた。
通学路として使っていた商店街も灯があったのはファミマだけだった。
何もかもが懐かしすぎた。
そして何もかもが新しく感じた。
一人で来るべきではなかったな。
誰かとこの感情を共有したかった。
だからここに記しておこう。
あの日の自分が知らない音楽が耳に流れ込む。
高校跡地の近くの海は夏だった。
今だけ正解も間違いも忘れて感傷の海に溺れていよう。