3.11当日
客先で仕事中に被災@東京
津波の惨劇をTVで見ながら、自分の仕事に戻っていた。
Twitterからの情報収集開始、女川・福島・東海村に原発状況確認開始。
夜は、交通手段が無いので徒歩で帰宅(約1時間)
夜、Twitter、Ustreamで東電会見にかぶりつく
3.12
情報の早い親戚は、いち早く大阪経由韓国へ出国。
我々も午前中に大阪日航ホテルへ避難。外人だらけ。
1号機爆発
3.13
大阪で展示会開始。
息子インフルエンザにて高熱。
3.15
展示会中3号機爆発確認。
3.16
知り合ったギリシャ人から安定ヨウ素剤入手
3.18
大阪の知人宅に息子と家内をあずける
3.21-22
自分だけ東京に帰京(ビビリながら新幹線の車内でヨウ素剤服用)←当時家内に相当馬鹿にされたが、今となっては大正解だった。
降雨(これがヨウ素たっぷりの雨)
3.21の夜、一人で清志郎のDay dream Blieverを見て何故か大泣きした。
(ニコニコ動画のコメントで初めてこの局が母親に宛てた曲だったことが分かった故)

多分凄まじい汚染に見舞われた自分が、母親を求めたのだろう。

このビデオを見て大いに泣いた。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6274816

もう今は彼女は何処にも居ない。
朝早く目覚ましがなっても。
そういつも彼女と暮らしてきたよ、喧嘩したり仲直りしたり。
ずっと夢を見て安心してた僕はDay Dream Beliverそんで彼女はQueen。

(彼女って母親だったんだ)

清志郎は捨て子だったんだよ。



ところで採取したお水を目黒区にあるFOODBASE23(NPO申請中)に計測して頂きました。
結果は・・・
全て不検出。良かったのですが、複雑な心境。

FOODBASE23の方(黒猫先生の弟子)曰く、「セシウムは物質に吸着するとなかなか剥がれないようです」とのコメント。
最近関東地方の川の水を計測しても不検出。川底の泥を測るときっちり云千ベクレルと新聞にでていました。

つまり、逆を言えば除染はかなり難易度が高い・・・

と、いう事で、これから私が求める汚染水(あくまでも逆浸透膜浄水器の性能実験用)を手に入れる過程で、もしかしたら除染に役立つ事が見つかるやもしれん!!!!

気合入ります。

先ずは、藻土を煮沸してみようと思います。

南相馬市へ行ってきました。思ったことと詳細レポート。


3月23日(金)
早朝6時、南相馬へ向け出発。
途中黒磯PA、那須塩原PAにて休憩。中通を通過した放射性ブルームは、この一帯をもしっかり汚染していた。
黒磯PA 地表 2.314uSv/h、車内0.221uSv/h
那須塩原 地表 1.228uSv/h、車内 0.287uSv/h
二本松IC 車内0.628uSv/h。
二本松での地表計測はしなかったが、黒磯、那須の計測値からすれば概算で約2~3倍 2~6uSv/hはあると思われる。
二本松から東へ向かい、飯館村北部をかすめ南相馬へ入った。
飯館通過時、車内線量は1.4uSv/hまで上昇。写真は1.126uSv/h。


大山市議に会う前に、ラーメン屋で腹ごしらえ。
一般市民の生活は、あたかも何事も無かった様子で、道中、高汚染地帯にも拘わらず、小学校の卒業式風景も見られた。
自転車の高校生、野良道を歩く小学生、スーパーへ買い物に来る主婦、だれもかれもマスクはしていない。スーパー前の放射線量は、空間で0.4uSv/h。

ところで、ガイガーカウンターをこの一年間で3種類使ってたが、シーベルトってなんだか良く分からないというのが私の本音。
比較対照するしか無いという所に帰結しました。

やはり、一番信頼できるのは、放射線の量を表すベクレルだと思う。

自宅カーポートに積もった塵をガイガーカウンターで測ったら0.7uSv/h。これを検査機関で計測してもらったら115,880Bq/kg。チェルノブイリでは強制避難区域を大きく上回りました。
大山市議から頂戴した100万Bq/kgと言われる藻土は、10uSv/h・・・
その藻土から1m離れて計測すると0.4uSv/h程度。しかしガンマ線は厚いコンクリート・鉛壁がなければ永遠に飛び続けるはずなんだけど・・・。
10万Bq/kgの土が1年間在った我が家の全員は被曝し続けている事になる。
南相馬の住民は何処へ行っても被曝し続けている状況なわけで、呼吸で吸引している訳です。
線量が他と比べて高くないと言われても、それはきちんと計測されたわけでなく、シーベルトの嘘に嵌っているのではないか?と私は思う。

そんなわけで、その実測を国や自治体に本気で訴えている大山市議の姿勢には感服している。
先ず市役所へ市議と一緒にご挨拶。
しかし、だれも相手にしてくれず。
南相馬市は、空前の復興予算(50億)を組まれ、すっかり復興ムード。そこに真実を追
いつづける大山市議は、邪魔者の如く扱われていた。

次に、大山市議と共に数箇所の民家の井戸水、水道水を検体として預かる。
あるお宅の庭では、16uSv/hの藻土・・・高校生のお孫さんが、「ばあちゃん16マイクロだってよー」と驚いていたが、何をする訳でもなく、あきらめの様子。心の中では「避難してください」と叫んだが、じゃあ何処に行けば良いのか?
僕は、何も言えなかった。
さらに驚いた事に、高圧洗浄機で流した跡のあるコンクリートの脇のレンガで14uSv/h・・・
除染の効果は、ほとんど無い模様。

別のお宅では、要素131を検出した測定結果を拝見、日付は2012年3月2日で検体は水道水・・・
氏名、検査機関名は、見なかったことにして下さいと言われました。初めのうち、意味が分からなかったが、話を聞いているうちに「なんでそんな検査したんだ!」「だれがそんな事しているんだ!」といった罵詈雑言を浴びせられるのが、南相馬の現状だと言うことが分かった。
とりあえず、こちらの水道水も検体として預かった。

因みに、今回は、南相馬の実態調査、汚染水の採集と市議へ浄水器の紹介が主な任務。

大山市議は逆浸透膜の浄水器に興味を持ってもらったが、ご家族はすっかり避難されており、ご自宅に設置してもあまり意味が無いと言われ、ヨウ素の出たお宅へ設置させて頂こうという運びになって市議からご紹介を受けた。
しかしながら、「水まわりの業者は怪しさ満点」の通説は何処でも一緒でして、「検査結果を拝見してからで結構です」と言われて撤収。
片道5時間半かけて訪問して、お水の調査をさせて頂きましたが、設置一つ出来なかったのはなんとも辛かった。
しかし、これが福島原発周辺の真実。信用できるものが何一つ無し。懐疑的になるのは無理ない。

大山市議とお別れした後、南相馬市の市民でお水採取の協力頂ける方とファミレス「ココス」で待ち合わせ。ここでも子ども達が普通に食事している・・・
お会いした方は、お子さんを新潟に疎開させご主人と共に南相馬に残っている主婦の方。
いろいろな所のお水を沢山採取してきてくださいました。
主婦の方によれば、4月以降の小学校の学校活動は通常通りとなり、プールもあり、外遊びもありだと・・・
除染の効果はほとんどなかったのに、何故・・・
水道水からヨウ素が検出されているのにプール?
その水を使ったお風呂に浸かっている市民。

ああ、目に見えず匂わず聞こえないというのは、ここまで恐ろしい事なのか!!!

東京でも然り、我々の五感で感知できない未知の物質の脅威は即効性の無いミクロサイズ時限爆弾のよう。
どこまで出来るかわからないが、兎に角自分の関わっている水分野で出来ることをこれからも模索していこうと思う。

PS

写真は後日掲載予定。