ペンタトニックスケールと琉球音階(沖縄音階)を解説! | ペンタトニックスケールと琉球音階(沖縄音階)を使ってメロディーを作る!!

ペンタトニックスケールと琉球音階(沖縄音階)を使ってメロディーを作る!!

スケールの種類は沢山ありますが、その中でも日本人には特に馴染の深いメジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケール、琉球音階(沖縄音階)を使うと、和風なメロディーを作る事が出来ますよ!!

日本人なら和風なメロディーを聴くと、懐かしさや哀愁のような感覚を覚えると思います。
そんな和風なメロディーがどうやって作られているかと言うと、実はとてもシンプルなスケールを使って作られています。

「和っぽいメロディーを作るのってなんだか難しそう」と思われるかもしれませんが、ペンタトニックスケールと琉球音階(沖縄音階)を使えば、簡単に和風なメロディーが作れます。

ペンタトニックスケールというのは、五音音階とも呼ばれるように、5つの音だけを使って作られるスケールの事です。
ペンタトニックスケールには、メジャーとマイナーの2種類がありますが、どちらも同じようにして作られます。

メジャーペンタトニックスケールは、ナチュラルメジャースケールの四番目の音と、七番目の音を抜いたスケールです。
マイナーペンタトニックスケールは、ナチュラルマイナースケールの二番目の音と、六番目の音を抜いたスケールです。

詳しくは下記のサイトでピアノの鍵盤や図などのイラストを用いながら解説されているので、参照してみてください。
メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケール、琉球音階(沖縄音階)でのメロディーの作り方

平行調のメジャーキーとマイナーキー

どんなキーにも、平行調と呼ばれるキーが存在しています。
平行調と言うのは、メジャーキーにとってのマイナーキー、マイナーキーにとってのメジャーキーの事で、
平行調のキー同士は、必ず使う音が同じになるという性質があります。

先ほど紹介した、メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールにも、平行調の性質が存在しています。
例えば、キーCメジャーの場合のメジャーペンタトニックスケールは、ドレミファソラシドの四番目のファと七番目のシの音を抜いた「ドレミソラド」という音階がメジャーペンタトニックスケールになります。

キーCMajorの平行調はキーAminorです。
キーAマイナーの主音から始まるナチュラルマイナースケールは「ラシドレミファソラ」ですので、二番目の音と、六番目の音を抜いた「ラドレミソラ」がマイナーペンタトニックスケールになります。

キーCメジャーとキーAマイナー、平行調の関係にある2つのキーにおけるメジャーペンタトニックスケールと、マイナーペンタトニックスケールを見比べてみると、「ドレミソラド」と「ラドミレソラ」、というように使っている5つの音が同じです。

ですので、平行調のキー同士では、マイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックを互いのキーで使いあう事が出来ます。

ペンタトニックスケールの具体的な使い方

メジャーとマイナーのペンタトニックスケールがどういったものか分かったけれど、結局、どうやってメロディーを作れば良いのか、という事ですが、ペンタトニックスケールは、そのまま弾いてみただけでも分かるように、元々が和風な雰囲気をもった音階になっています。

ですので、少しリズムを変更するだけでも、和風なメロディーとして楽曲の中で使う事が出来ます。
また、ペンタトニックスケールを作っている5つの音は、スケールの始まりが何の音であっても、和風の雰囲気を作れる音階なので、この5つの音を使っていれば、とりあえず、日本歌謡的なメロディーもすぐに作れます。

沖縄っぽい雰囲気の音階

和風の中でも沖縄に特化した雰囲気を作れるのが琉球音階です。
琉球音階は、沖縄音階と呼ばれたりもします。

琉球音階は、メジャースケールの第二音と第六音を抜いたスケールです。
例えば、キーがGメジャーの場合、「ソラシドレミファ#ソ」がメジャースケールなので、ラの音と、ミの音を抜いた「ソシドレファ#ソ」の5つの音の音階が琉球音階になります。

琉球音階には、マイナーは無く、メジャーだけなので、メジャー琉球音階といった言い方はせず、そのまま「琉球音階」(または沖縄音階)というように呼びます。

琉球音階(沖縄音階)でメロディーを作るには?

ペンタトニックスケールの時と同じく、琉球音階も、そのまま弾いただけで沖縄の音楽、沖縄の民謡のようなメロディーが出来上がります。
もちろん、琉球音階の始まりの音が主音となっているキーに合わせて使いますが、琉球音階はメジャーキーとマイナーキー、どちらの場合にも意外とうまくかみ合います。

ですので、とりあえず、キーがメジャーであれマイナーであれ、とりあえず、琉球音階を弾けば沖縄感を出すことが出来ます。
また、琉球音階の場合にも、琉球音階の5つの音を使えば、音階の始まりが何の音でも、沖縄っぽい感じのメロディーやフレーズが作れます。

日本らしい哀愁のある懐かしいメロディーを作りたい時や、少し陽気な沖縄っぽいメロディーを作りたい場合には、とりあえず、ペンタトニックスケールと、琉球音階(沖縄音階)を使ってメロディーを作ってみましょう!!