娘の結婚式では

 

娘の両親として、今は別々に生きる元夫婦が並ぶ。

 

娘の両親としての役割を果たすため。

 

 

変な感じだった。

 

 

 

朝、控室に行き、久しぶりに顔を合わせる。

 

 

目が合って、思わず会釈し・・・・・・・・・・ん?なんで会釈なん?

こんな時は、どんな会話をするの?

 

 

わからないまま目をそらす。

 

 

元旦那は、毛染めをしないまま、白い頭のままだった。

 

娘が用意した、モーニングに身を包み、いつものように、黙って淡々とそこに居る。

笑うでもなく、泣くでもなく、話すでもなく、ただ、黙って。

 

 

 

 

 

 

 

親族紹介では、新婦の母と紹介しないといけないのに、

「妻のキノピです」

滝汗滝汗

 

コケるわ!もう妻でもないし!

 

 

 

隣に立つと、お酒の匂いはしているし、なんとなくふらついてもいる。ゲッソリ

 

 

 

それでもなんとかチャペルでの、儀式もこなし

 

 

披露宴

 

 

 

同じテーブルだけれど、息子を間に挟んだので、元旦那とは話すこともなく

 

 

視線を送るでもなく。

 

 

恨むでもなく、悲しむでもなく。

 

 

まるで、そこに居ない人かのように、楽しくにぎやかに披露宴が進む。

 

 

 

 

 

私も、出席してくださった、娘の友達、新郎の友達に、ご挨拶をして

回っているあいだに、あっという間に時が過ぎる。

 

 

久しぶりに会う、元旦那の親族。

ご挨拶はするけれど、なんとなく、な~んとなく遠巻き。

 

(私が撮った写真には、みごとに、その姿たちはなかった)

 

 

宴も終わり、お見送り。例のごとく、元夫婦が新婦の両親として、その列に並ぶ。

 

 

新婦の両親として、写真に納まる。

 

 

娘への、メッセージ動画は、ひとりずつ撮影。

(そこは、式場が配慮してくれたのか。)

 

 

 

そして、挨拶もないまま、それぞれの自宅にそれぞれ帰る。

 

 

 

元旦那はどんな思いだったのか、寡黙すぎて、まったくわからない。

 

喜ぶでもなく、泣くでもなく。ただ、ただ、淡々とその場に居るだけ。

 

 

 

でも、ともかく終わった。

 

 

終わりました。

 

 

 

そして、やっぱり、放心状態なのでした。

 

 

 

 

うう。。。なんだかやっと、涙がでてきたよ。。。。

 

 

披露宴では、1筋しか、出なかったのに。。。今頃ですか。。。