『人間って、生きているだけで本当に素晴らしい。』
最近になって、ようやくその事がよく分かってきました。
何かをしなければ、人として価値がない。
何者かにならなければ、世間に、周りの人々に認めてもらえない。
そうした幻想や強迫観念から、ようやくのこと解放されたのです。
当たり前の自分でいい、
あるがままの自分で十分素晴らしい。
自分が自分であることが単純に嬉しい。
自分が命そのものであることが純粋に嬉しい。
そう、命であることは本当に素晴らしいんです!
いつからか、世の中は、『 人は何者かにならなければならない 』
私達は、こうしたある種の理想や幻想のようなものを勝手に押し付けられてきました。
人間とはこうあらねばならない、こういう精神、生き方でないとならない、などという、ある種の精神論を提示して、そこに人々を強引に押し込めてきた感があるのです。
日本人は儒教の影響がかなり強いので、そうした精神論を素直に受け入れてきた感は否めないですよね。
私はスピリチュアルの世界と長く関わってきたので、そうした観念は特に強かったと思います。
特に近代の日本社会において、他者との競争、あまりに過剰すぎる他者との比較や排他主義などによって、個人を、自己を尊重するということが希薄になりすぎていると感じます。
現代日本人の自己肯定感は、世界的に見てもかなり低いと言われていますが、私の周囲の人達と話をしていても、そういったことを何か納得してしまうことが多いです。
詳しくは書けないのですが、私はこの10年から15年くらい精神的に本当に辛かったです。
私の心の中の様々な葛藤、心の中の闇との闘い。
誰にも相談することもできず、ずっと長く辛く、孤独な苦しい状況におりました。
けれど、ある時にフーッて分かったんです。
自分が自分でいること、
自分が単純に命であること、
それだけで本当に素晴らしいのだと。
ただ、そこにいる。
今、ここにいる。
たったそれだけで良いのだと。
樹々や草は、ただ生えています。
花々は、ただ咲いています。
そうした樹々や草、花々に、自然は雨を降らせ、日の光を与えてくれます。
そうした自然の営みを見ると、そこに素朴な神の愛を感じます。
当たり前を生きる、
与えられたこの命を大切に生きる。
繰り返し言います。
自分が自分であること、
自分が命そのものであること、
そう、自分が命であることって、本当に本当に素晴らしいことなんです!
記 ヒーラー坊主K/.2024