何だか、また久しぶりのブログになってしまいました。
 
 
まあ実生活面でバタバタと忙しくなっており、毎度更新が遅れてしまうのですが、前回のブログでの予告で本当はヒーリングのツールを紹介する予定だった事を少し先伸ばしにさせていただいて、今回は私の両親の住む香川県三豊市にある粟島という島を紹介させていただきます。
 
 
現在香川県では《 瀬戸内国際芸術祭 》というものが開かれており、香川県に点在する島々を舞台に現代美術と自然との調和をテーマにしたイベントが開催されております。
 
 
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こんな感じで島に残されている様々な建物の中に新進気鋭の作家さん方の作品が沢山並べられており、実に不思議な空間がアチコチに作られています。
 
 
私は以前かなり真面目に絵を描いていた時期があり、美術はかなり好きな方なので、幸いこの時期に少し時間が取れた事もあり、両親の顔なども見に行く傍ら、この芸術祭を見に行ってまいりました。
 
 
 
確かに現代美術というのは、思考とか常識、観念概念などを超えた物を表現する事であり、私達にとって理解が難しい事も多々ありますが、まあまあ面白いかな〜といった感じではありましたね。
 
 
 
そんな島のアートの中で二つ程、とても素敵な芸術に出会ってきました。
 
 
 
一つは久保田沙耶さんという作家が作られた《 漂流郵便局 》、もう一つは小学二年生の三木歩恵夢(ぽえむ)ちゃんという天才的な感性を持っている女の子の作品でした。
 
 
 
漂流郵便局の事は様々なメディアで紹介されましたのでご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
 
 
誰にでも心の中に、伝えようとしながらも伝えられなかった事や届かなかった思いなどがあると思います。
 
 
そんな思いを手紙に書き預かってくれる場所があったならというコンセプトで作られたのが漂流郵便局です。
 
 
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島にある廃舎になった郵便局に久保田さんが手を加え、様々な現代アートのオブジェが並べられていますが、その中でも一番の魅力は全国から漂流郵便局に届けられた、人々の伝えたくても伝えられなかった気持ちが込められた沢山の手紙です。
 
 
私が行った時にも大勢の人達が漂流郵便局に来ていて、郵便局の中にある沢山の手紙を手に取り、物思いに耽っておられました。
 
 
私も幾つかの手紙に目を通しましたが、読んでいて微笑ましいもの、思わず涙が溢れそうになるものなど本当に様々な手紙がありました。
 
 
 
もう一つの素敵な出会いは、三木仁美さんと娘さんの歩恵夢(ぽえむ)ちゃんというお二人の作品です。
 
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2015年、お母さんの仁美さんが膵臓ガンを発症。
 
 
余命一ヶ月という絶望的な宣告を受けた中で、娘さんの歩恵夢ちゃんから、煌めきのような沢山の素晴らしい絵と詩が生まれてきます。
 
 
仁美さんは粟島の中でnogirou cafeという、主にマクロビオティクス、玄米菜食を中心とした食事を提供しているカフェをご主人と共に営まれておりますが、その玄米菜食、食事療法と共に仁美さんに生きる力を与えてくれたのは、歩恵夢ちゃんが書いた心の詩なのでした。
 
 
父親とカフェに寄った後に仁美さんに案内されて入った部屋には、仁美さんと歩恵夢ちゃんの沢山の作品が並べられていました。
 
 
 
目にした絵とそこに書かれている文章を読んでいる内に、グッと涙が込み上げてきて、隣に父親も居たので堪えていましたが、本当に素晴らしい絵と詩の数々がそこにはありました。
 
 
 
島の中に展示されていた様々なアートも面白かったですが、私はやはり今回漂流郵便局の数々の手紙と、歩恵夢ちゃんの作品に大きな感動を受けてしまいましたですね。
 
 
 
 
人の様々な想いから生み出される言の葉というものに、人はやはり癒やされるのだと改めて思いました。
 
 
 
そんな訳で、これから二回に分けてそれぞれ漂流郵便局と歩恵夢ちゃんの記事を書いていきたいと思います。
 
 
 
 
以前のブログにも粟島の事は書きましたが、古事記の神話に由来する名を持つこの島には、やはり人を癒す何かがあるのだと思います。
 
 
 
 
 
 
< 言霊の島 >、そんな瀬戸内の小さな島では、今日もゆっくりとした時が流れてゆきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
                 記  ヒーラー坊主K/.2016