3)地盤改良から基礎 | 木の家散歩

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解体工事も無事に終り、地盤調査を行いました。

調査結果はそのまま基礎工事に進める状況では
ありませんでした。

家全体を支える地下の安定地盤=支持地盤層までの
深さは10Mまではありませんでしたが
地盤の表層部分の改良工事の表層地盤改良では
改良できません。

そこで、支持地盤層までの地盤を円柱の柱のように
改良する深層地盤改良としました。


道路が狭く、敷地にも余裕がありませんので
小型の重機で工事をします。

今回は鉄製の丸いパイプを改良層の中心に入れた
鋼管中将改良により、コストダウンと構造安定性を
確保しました。

大きなスクリューのような掘削機械で円柱状に掘削し
セメントと水と土を混ぜながら改良していきます。


最後に、中心に鋼管を挿入して高さをそろえて
一本が終了します。

許容応力度構造計算に基づいて設計された基礎に
合わせて杭が打たれていきます。


地盤改良が終ると、基礎工事の鉄筋工事です。

基礎は一番下の水平の部分=底盤と垂直の部分の
立ち上がりのコンクリートを一回で打ち込む
一体打ちコンクリート基礎です。

強度が大きいだけでなく、シロアリや水の侵入を
長期にわたって維持できます。


一体打ちの特徴として、立ち上がりの型枠の設置と
鉄筋工事が一緒に進みます。


瑕疵保険の配筋検査が行われ、無事に次の
工程に進みます。



底盤と立ち上がりのコンクリートが一緒に
打ち込まれていることで、底盤と立ち上がりが
2回に分けて打たれる一般的な基礎よりも
基礎が一体性が高いです。

コンクリートは水セメント比50%以下に管理された
高強度で、耐久性の高いコンクリートです。


底盤と立ち上がりの厚みが15センチ有る
高強度、高耐久の基礎ができました。


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