屋根、外壁の防水ができていくと、雨が中に入ってきませんので、内部の工事が進行します。
その最初が断熱工事です。
断熱設計のポイントは次のことを基本として検討しています。
1、断熱性能が高いこと
2、断熱材の素材が国産の自然素材であること
3、石油系の材料や輸入材料に依存しないこと
4、大工が施工できて、価格が適正なこと
5、施工性がよく、施工に伴い有害な粉塵などを出さないこと
6、再資源化が可能で、無駄が出ないこと
7、残材処分が容易なこと
北海道の木の繊維という会社が生産しています。
見るからに「木の布団」とも呼べる感触で、木の香りがします
これを丸鋸(まるのこぎり)で現場で少し大きめに裁断して、柱や梁の間にきつめに充填します。
二階の壁に施工したところです。
骨太スジカイと柱、間柱、梁の間に綺麗に充填されています。
厚さが90ミリありますので、断熱性能を最大に引き出しながら、柱や梁は「真壁づくり(しんかべづくり)」のため最終的に見えてきます。
他の壁の同様に充填されます。
大工さんが断熱材を入れると『身体を動かしているから暑いくらいだよ」と言っていました。
これは、一階の浴室の断熱です。
壁は同じですが、基礎を断熱しています。
これは、浴室は腰から下がユニットバスで、腰から上が木の内装になるハーフユニットバスのため、そのユニットバスの断熱措置がされていないために、基礎で断熱します。
その断熱材のみは、施工上、また、万が一の水への対応で、発泡系の断熱材を使用しています。
ここも、ウッドファイバーを使いたいのですが、水場の床ですので、耐水性を優先しました。
四角いコンクリートの塊は、ユニットバスの足を受けるための基礎です。
そして、これが床の断熱材です。
土台や大引(おおびき)という床を支える下地の木材の間に、綺麗に充填されています。
床ですので、下に落ちないように、下には受け材がつけられていますので安心です。
屋根は屋根工事のときに外断熱で施工してありますので、これで屋根は100ミリ、壁、床は90ミリのセルロースファイバー=ウッドファイバーで覆われることになります。