38)水に逆らわない雨漏り対策 | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

先日の台風では風速30Mを超える横風の暴風雨が確認されました。

サッシメーカーの性能実験でも、風速30Mを超える状況では防水性能を維持できないものもあります。

特に、家の周りや近くに住宅や建築物がない場合は突風が発生することもあり、外壁が窪んだ部分に窓がある場合などは吹き溜まりになるた想像以上に風雨の圧力が高まります。

そんな場合は、瞬間的に想像以上の雨漏りがサッシからが発生することもあります。

また、雨は上から降るのが自然ですが、高知などの台風常襲地域では雨は横から降るとも言われています。

東北日本海沿岸地域の雪が横から降るということと同じですね

サッシ周りでも上よりも下の部分が、意外と水が回ることがあります。

そこで、サッシ周りの防水は下の部分に先に防水シートを張り込みます。

先張り防水シート」と呼んでいます。


これは、ひろまの庭側の掃き出し(はきだし)サッシという、庭に出ることができる床までの窓の下の部分に先にシートを張っているところです。

黒い防水テープを使って、先に防水シートを張っていきます。



更に、サッシの左右と上の三辺に防水テープを張って、その上からサッシの枠を取り付け、更にその上から防水テープを張って完全防水を行います。



場所は違いますが、サッシの枠の周りに黒い防水テープが張り終えたところです。

この状態で防水性が確保できれば、その上から左官壁や板壁にしても問題ありませんね


台風から木の家を守るサッシ防水