積算、見積の方式をどのようにすれば適正な木の家の価格が決められるかを長い間検証してきました。
見積の方式、内容は、工事をどのように管理するかという施工管理の仕方によって替わってきます。
日本の一般的なゼネコン、工務店の様に設計図をもとにすべての工事を一括して見積して、請け負う一括請負方式を取るものと、アメリカ、ヨーロッパ先進国などの分離発注・コンストラクションマネージメント方式(CM方式)を取るものと大きく二つの方式があります。
日本もついこの間の30年ほど前の田舎では、建築主が直接工事を分離発注する直営方式が取られていました。
そうした三つの方式のメリット、デメリットを検討し、現代の日本の木の家の施工管理方式をご提案したものがCM型施工管理方式です。
これにつきましては以下のページで詳しくまとめていますのでご覧になってみてください。
このようなCM型施工管理方式によって見積を行っています。
図面に基き、一部の特別な工事種別を除いてコンストラクションマネージャー(CMマン)が数量を積算します。
その材料と工事費の単価を検討し作成した工事原価見積を集計します。
その工事を遂行する=施工管理をするための施工管理費(CM費)と各種保険料を工事原価見積と集計して、消費税を加えたものがCM型工事見積書となります。
こうすることで、CM方式による工事原価の公開性が保たれ、且つ分離発注の契約のわずらわしさを省き、将来にわたってのメンテンスの一元化=ワンストップサービスが可能です。
分離発注が管理経費を必要としないために安くなると言われますが、施工管理費が別途必要になることは変わりません。
20職種にもおよぶ専門工事業者に、竣工後のメンテナンスを別々に依頼することは、どの分野の工事業者が適正かを判断していかなければなりませんので、一般の方には難しい専門性が必要です。
また、必ずしも一つの職種だけでメンテナンスが完了するとは限りません。
木の家の工事程度では一括請負方式の気軽さにメリットがありますし、生活してからが実はとても重要ですから、ホームドクターのように気軽になんでも相談できる住まいのパートナーが全体を総括することをご提案しています。