インフラストラクチャーなどというと何だか分からないくらいにインフラという言い方が定着していますが、要は道路や電気、電話、水道、排水、ガスなどです。
敷地境界の状態が分かった後は、生活に必要なインフラの内容を確認します。
道路は敷地に2メートル以上接していないと建築できません。
当たり前ですが、家の出入りのためにもそれくらいはないと困りますね。
注意しなければいけないのは、道路から入る細長い通路の奥に敷地が広くまとまっている、旗竿敷地とか、敷地延長などと呼ばれる形の敷地です。
通路の道路に接する部分の長さや途中の幅が2メートル未満の場合がありますので注意しましょう。
また、道路が敷地より低くて、ブロックの土留めがある場合などは、新築に伴ってブロックの土留めを壊して、コンクリートで作り直すことが必要になる場合もあります。
電気は電柱から引き込みますが、電柱が敷地の中に立っていたり、道路から見て敷地の真ん中あたりに立っていますと、見た目や出入りなどに影響が出ます。
因みに、敷地内でしたら電力会社の負担で移設してもらえます。
電話は電力会社の電柱に、電線から2メートル弱下に配線されている細い電線の場合がほとんどです。
水道は敷地の一角に引き込まれている場合といない場合があり、いない場合は引き込み工事費や負担金が発生する場合があります。
一般的には青い色をした蓋の四角い箱があり、その中にメーターを設置します。
メーターの径は20ミリが標準で、13ミリの場合もたまにあり、その場合は負担金が発生することがありますので注意です。
排水も給水と同様ですが、東京都区内の場合は道路の縁石の一角に東京都が設置した排水を下水道本管に流すための最終枡があるのが標準です。
それ以外の地区では、敷地の中に自治体が設置した丸い形の最終枡がある場合がほとんどでです。
雨水排水は前述の最終枡に繋いで放流する場合と地面に浸透させて、大雨で浸透できないときのオーバーフローをどうするかについては自治体によって変わります。
東京の三多摩地域などでは、玉川上水などの水資源確保から、雨水浸透方式を原則としている自治体が多いです。
ガスは、引き込みがある場合は緑色の杭がその位置に打ち込まれていますので分かります。
都市ガスが無い場合はプロパンになりますが、家の外壁沿いに置いたボンベからガスコンロなどの機器までの配管はプロパンガス会社の負担で工事してくれます。
右側の丸い枡が汚水最終枡で、左上が水道メーターボックス、左下の緑の杭がガスの引き込みです。
こうしたインフラについて、敷地を見たときに一緒に確認しておくと、契約に先立つ重要事項説明時に慌てて悩んだりすることになりませんので、気をつけましょう。