こんばんは☆彡



初めましてhachikoです^^

今日は初めての絵本レビューになりますが、絵本は「からすのパンやさん」(かこさとし、おはなしのほん、偕成社)をチョイスしました!



3歳の娘が、園の図書館でよく借りてきていたのが「かこさとし」さんの絵本。

表紙の雰囲気からしてレトロな感じが漂っているのですが、中身も(私の感覚では)ちょっと訛りがあって昔な感じ。

かこさとしさんの本で一番初めに読んだのが、「あおいめ、くろいめ、ちゃいろのめ」だったこともあって(この本は特にレトロな雰囲気)昔ながらという言葉が似合うような、優しい作風の庶民派な絵本作家さんだな。という風に思っていました。



絵本の物語はすごーく日常的なことで、特に大きな事件が起きるわけでもなく、子どもであれば誰でも言うような言葉や遊びがちりばめられているだけ(と言っては失礼ですが・・・)でも子どもは、「あおいめ、くろいめ、ちゃいろのめ」が大好きで何度も何度も、読んで!と頼まれたので、子どもは本当に大好きなようです。特に言葉の言い回しやリズムが面白いものが多いのか、覚えて真似して何度も言って楽しんでいたりしました。



前置きが大変ながくなりましたが、今となってはかこさとしさんがどれほど偉大で有名な絵本作家さんかは知ることができたのですが、たとえどの作品だったとしても、最初に出会ったから瞬間から大物感が感じられる作品ばかりです。



その中でも、1番有名?ではないでしょうか。うちの近所の書店ではどこでもよく見えるところに並べてあるのが、「からすのパンやさん」です。

かこさとしさんの絵本シリーズ、「おはなしのほん」の中の7作目のお話しです。初版は1973年ですから、年齢でいえば46歳になりますね。

私の夫はこの絵本で育ったそうで、懐かしいと言って読んでいました。



ここからはネタバレが含まれます。











カラスの一家のお話しです。パンやを営むカラスの夫婦の間に四羽の子どもが生まれます。色は黒ではなく4羽とも違う色で個性的です。お母さんとお父さんがどんなふうに子育てをしたのか、細かいことは描かれていませんが、それはそれは丁寧に育てていったのだろうなということが伝わります。私は母として、このカラスの夫婦を心から尊敬の念で読み進めます。

子どもたちはすくすくと育ちますが、パンやは上手くいかず貧乏になってしまいます。ある日子供たちがおやつに食べている失敗パンをみて、お友達たちもそれを食べたいと言い始めます。いいよと約束した子どもたちは、両親と一緒に友達にあげるおやつパンを作りました。

そのパンが大評判で噂を呼び、、、最後には町中に愛されるパンやになるというお話しです。





私が特に好きなのは、だんだんびんぼうになっていきました。というフレーズです。

子育てをしていると、かならず今までやってきたことがいままで通りいかなくなり頭を抱え込むことが何度もありました。諦めることもありました。どんなにポジティブに考えても、子どもも生まれて幸せなのだから笑顔で過ごそうとおもっても、やっぱり事実として、この絵本で言えばびんぼうになってしまうということが起こりうるんですよね。

それをシンプルに正確に伝えてくれているこのフレーズが私は大好きです。



そしてこの絵本の見どころは絵にもあります。パンの絵はどれもこんがりふかふかで美味しそうで、香りが漂ってきそうなほどです。ページ一面に沢山の種類のパンが並ぶところでは、私が子どもであれば半日は眺めてられそうなくらい楽しいページになっています。こんなパンあったらいいな、中身はかな?何味かな?と子どもと一緒に想像するのも楽しいです。

カラスの表情も面白く、コミカルで想像が膨らみます。



子育ての中でなにが大変で、子どもにとっては何が大切で・・・というのを考えると、色々なことがあると思いますが、その中でも食ってとっても大切だと思います。パンを通しての育児。パンを通しての愛情。パンを通しての社会的なつながりがみて感じられる絵本です。

日本人らしいやさしさや思いやりも感じられます。

ネットやテレビから学ぶことのできない、日本人らしい生き方を絵本は伝えてくれているのではないかと思っています。

大人にも読んでほしい本です。