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先週放送の「ハタチの恋人」第6話では虹をモチーフに「未来」というテーマで、1枚の絵を描きました。

圭祐さんからもらったスケッチブックと水彩色鉛筆を使って、ユリが今の気持ちを込めて描いた大切な絵です。

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嵐の夜が明けた朝。
圭祐さんからの励ましの言葉が書かれたカードを読んで、ユリは幸せな気持ちでいっぱいでした。彼女は窓の外に見えた虹とそんな自分の気持ちを重ねて1枚の絵を仕上げます。

台本に書かれていたのは、タイトルが「未来」ということだけだったので、どんな絵にするかたくさんの可能性があって最後まですごく悩みました。ユリちゃんはグラフィックデザイナー志望なので、イメージだけで終わってしまう絵ではなく、きちんとコンセプトとアイデアを絵の中に入れることも重要でした。



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スタッフさんや監督さんの意見もうかがい、何枚もラフを描きました。

虹をくわえた2羽の鳥は圭祐さんとユリちゃんをイメージしました。雨上がりの空に「しあわせの青い鳥」が虹を携え、飛んでいます。
圭祐さんがカードに書いた「いいことがあったり、悪いことがあったり、またいいことがあったり。そのたび喜んだり、悲しんだり。人生はそんなことの繰り返し」という言葉を思い出し、その言葉から思いを繋げて1枚の絵にしました。
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ものすごく悩んでなんとか仕上げた絵を持って、撮影現場に着くとその日はたくさんの蒸したての肉まんやシュウマイが出てきました。ちょうど、小百合さんと勇介くんがあんまんを食べながら台風のニュースを見るシーンの撮影中だったので、そのためにスタッフの方が次々に蒸していました。「消えもの」と呼ばれるらしい、その肉まんをムグムグ食べながら撮影を見ていました。ついさっきまでご飯も食べられないくらい絵のことで悩んでいたのが嘘のようでした。人生はきっとそんなことの繰り返しなのですね。(フキノカオリ)