なかなか病気の治療のことがNOWに追いつけませんが(>_<)、また過去のことを記事にします。



2013年7月18日、最後の刺激採卵を終えました。

採卵結果を聞くとともに、ケアルームで“風疹予防接種”をブチュっと。

この注射は生ワクチンなので、接種後2カ月不妊治療ができない・・・なので、わかりつつも風疹の抗体がないまま今まで治療をしていました。が、いい機会&ふんぎりをつけるために接種。

(※妊娠初期に風疹に感染すると、赤ちゃんに先天性異常が高率で発生する、という旨、風疹流行時マスコミでも報道されていたかと思います。)


●7月30日、乳腺の先生の診察。

既に術後約2カ月がたとうとしていましたが、この日に放射線治療のための紹介状をいただきました。

(※私の病院は、乳腺専門の個人病院につき、放射線治療は実施施設への紹介となります。)


温存手術を受けた場合、放射線治療とあわせてはじめて「乳房温存療法」が成立。放射線を照射することにより、温存部分周辺にあるかもしれないわずかな取り残しをやっつけ、局所再発が相当おさえられるとのことです。(約30%リスク減とか?)


術後6週間以内にはじめるのがのぞましいなどの情報も文献やネットでみましたが、私の先生は“傷の状況&気持ちが落ち着いてからでいいよ”とあまりタイミングに関してはとやかくというのはなく。。。

なので、お言葉に甘えて(?)ではないですが、このタイミングとなりました。


放射線治療をお願いする施設は“ご希望を教えて・・・”と言われ、正直困りました。だって、全く未知の領域・・・ 先生曰く、治療は確立されているので施設間格差はほぼなく、通いやすいところ、便利な所を教えてね~、と。なので、自宅近くにするか、職場近くにするか迷いつつ、職場から徒歩圏で行けそうな一番大きな総合病院にお願いすることにしました。



●8月1日:放射線治療を受ける病院の初診


毎日2Gyずつ、25回。合計50Gy


というのが私の治療内容です。

・土曜、日曜、祝日を除く平日毎日、約5週間にわけて照射する。とにかく、続けることが大切!と。

・毎回2方向から放射線をあてていく予定。照射時間は1-2分。着替え等いれての所要時間も10分程度・・・(心の声:こんなに短くていいの?!)

・週1回は放射線科の先生の診察

・後日、照射位置をマークしていくが、とても大事なので絶対に消えないようにしてほしい。消えたら最初からやり直しだよ~と少々恫喝気味?!


”放射線治療”に対しては具体的なイメージ全くありませんでした。

言葉の響きからこわいな、、、という気持ちもありつつ、一方では最先端治療にあやかれるありがさもありつつ。“受けて立つしかない!”という気持ちでのぞみました。


この時、放射線治療による想定副作用について、先生、看護師さん、また、読本を通じてかなり詳細、且、丁寧に説明を受けました。


・程度の差はあるだろうが、ほぼ避けられないのが”放射線による皮膚炎”。6か月~1年程度、照射部分が日焼けあとのようになる人もいる。油分が出るところが弱るので、皮膚がかたくなったり、こわばったりすることもある。

→ 対策のため、照射途中でステロイドの入ったクリームを、終了後保湿剤を処方

→ 個人としてはできることとして、できるだけ日焼けをしないように。(でも、照射部位に日焼け止めを塗ってはダメよ、とも・・・)


・疲れやすくなる人もいる。


・白血球が減る人もいる。


・人によっては放射線の刺激で術部が変形したりする場合もあるが、これは一概に放射線の影響だけとはいいきれない。


・リンパ浮腫がひどくなる人もいる。これも一概に放射線の影響だけとはいえない。


・まれにだが、放射性肺炎(半年以内)をおこされる方もいる。


後半、だんだん大事になって来ますが・・・


結果論ですが、私の場合、”放射線焼け”以外はほぼ副作用はありませんでした!

こういう人もいる・・・とご安心ください!


その後、これから当分毎日続く放射線の照射時間の予約を。

朝一番、出社前にと思いましたが、この枠はしばらくいっぱい。なので、昼休み時間中の13:00-13:15にて予約。上長以外の職場の皆さまには治療のことは言っていませんでした。1か月半にわたり、かなり長めの昼休みを取得しご迷惑かけたかと思います(>_<) すみません! それ以外は自分としては特に負担や疲労もなく、普通にお仕事できたかな、と思っています。



放射線機械
 こんな機械です。



放射線お部屋
ちょっとだけ癒される、放射線ルーム入口

●8月14日:CTで位置確認後、噂のマーキング。くすぐったかった・・・あと、医療用の特別なものではなく、ガチで”マッキー”で書いていたのに驚きました。。。いろいろやって、油性ペンが一番”もち”がいいらしい。


●8月15日、Day 1:いよいよスタート!聞いていた通り、あっという間に終了。痛くもかゆくもなく、あっけなかったです。


●Day 10:照射部が少しずつわかるように。。。


●Day 11:皮膚炎軽減のため、”リンデロン(ステロイド入りクリーム)”処方スタート。


●Day 12:照射部の赤みがはっきりわかるように。


●Day 17:乳頭が少しかゆく・・・でも、先生や看護師さん曰く、”順調できれい”だそうです。


●Day 23:3連休、しのぎました!毛穴が目立ってきました。また、乳頭が黒っぽく。あと、脇の下にケンが。。。 でも、乳房がかたくなったりしていないので、かなり軽い方らしいです。


●9月19日、Day 25:めでたく終了!今後の肌ケアのため、”ヒルロイド”クリームを処方。

この1週間後に、最後の放射線科の先生の診察があり、めでたく”卒業”となりました♪



<総括>

私の場合、”放射線焼け”以外はほぼ副作用はありませんでした!

昼休みなげ~、以外は普通に会社勤務もできました。


苦労① 毎日治療に通うこと!

とにかく暑かった。お盆~9月半ばという一番暑い季節。。。


また、“会社から徒歩圏”といいつつも、片道20-25分もありました。

電車では1駅・・・でも、最寄駅がそれぞれ微妙な距離にあり、電車を使うと30分以上かかる。

タクシー・・・毎日のことなので、お金かかりすぎ!

じゃあ、自転車で!と思ったけど、自転車買ったり、駐輪場探したりがおっくうで、、、あと、私の運転技術じゃ、日傘させないし。。。

なので、ひたすら、もくもくと炎天下の中歩き続けました(>_<) ほんとしんどかった~~~くつの裏が溶けた日もあったよ!



苦労②マークを消さないこと!

夏で暑いし汗も出る、シャワーも念入りにあびる、寝汗もかく、、、なので普通に生活しているだけで消えていく。翌日にはかなり薄くなり、ところどころ消えていました。体質的に特に消えやすかったみたいです。ここでは相対的に“若輩者”なので、”若い人は油分が多いので消えやすい・・・”と言われ、ちょっと喜んだりもしました☆ (不妊治療中、また、今も産科では、ご高齢ご高齢と耳にタコができるほど言われていますので、、、)

マークを消さないように本当に慎重に日々をおくりました。また、週末もマークを描き足すだけのために週末時間外に病院に行くはめになりました。



苦労③放射線焼け

皮膚炎は思ったよりマシでした。じゅくじゅくしたり、カサカサしたり、かゆかったりということはほぼなし。乳房の広範囲わたりブツブツと毛穴がめだったり、乳頭が黒くなりの皮がめくれてきましたが、終了後即効ぽろぽろと自然に皮が落ち(まさに、日焼けで脱皮する感じ)、それっきりです。一皮むけた後は乳頭も元に戻った感じでした。


ただ、放射線終了から7カ月経ちますが、うっすらと照射部分の痕はまだ残っています。四角いものをあてたみたいに、そこだけ日焼けしている感じです。。。それを見ると、あぁ~治療したんだな、と思います。だんだんとは薄くなってきていますが、なかなか消えません。



苦労④上腕部“ケン”

想定外だったのは、術後しばらくなやまされた“上腕部のケン”が照射中に別の場所に出たこと。D15-18ぐらいの時気がつきました。ギターの弦みたいな感じでした。痛くはないのですが、なんか違和感がありました。


放射線終了後の9月26日、乳腺の先生診察時に相談したのですが、手術and/or放射線の影響で10人に1,2人は似たような症状が出るそうです。半年程度の”時間薬”で治まるよ・・・と。1か月程、知らない間におさまっていました。



今、放射線治療をしたことがすごく昔に思えます。

“治療した!”と実感できるのが、先ほど述べた日焼けあとを見るとき。

右胸にほとんど汗をかかなくなったことを実感するとき。

あと、赤ちゃんがきてくれてから、少しずつですが「左側(健側)」のみが大きくなってきています。術後、そろっていた左右の胸。今はあきらかに右が小さい(というか左が大きい)。放射線で乳腺にダメージが与えられたからでしょう。

また、右側からは母乳がでないだろうと聞いていますので、その時も実感すると思います。



あと、入っていた保険で、放射線50Gyが手術扱いになっていたことを後日発見!

がっちり請求しましたので、ちょっと得した気分になりました。